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ドコモが変われば、世の中が変わる。
そう信じられる実績と資産が、ここにはある

江藤 俊弘

執行役員
スマートライフビジネス本部 金融ビジネス部長

江藤 俊弘

1990年にNTT入社。1997年NTTリース出向を経て、2002年NTTドコモに転籍。一貫して金融決済分野に従事し、クレジット事業の立ち上げ、ネット保険代理店ビジネス、資金移動業・金融商品仲介業への参入など、大手金融機関やベンチャー企業、異業種とのアライアンスを通じて、ドコモの新たな金融・決済サービスをけん引。現在はクレジットカード(dカード)事業の推進や、FinTechサービスの創造に尽力している。

なぜ、ドコモが金融ビジネスをはじめたのか

「ドコモのクレジットサービス部長です」と初めてお会いする方へ切り出すと、「ドコモで金融事業なんて、どんなことをやっているのですか?」とよく聞かれます。まだまだアピール不足だなと痛感するのですが、新しい収益の一角を担う事業として大きく成長している領域です。ドコモの金融ビジネスで先行しているのは、クレジットカード事業。「dカード」の発行枚数は今年の9月に1,500万枚を突破(※1)しました。これに先立って、4月にはdカードGOLDの会員数が800万を超えたことを報道発表(※2)しましたが、GOLD会員数としては国内のクレジットカードでもトップクラスではないかと思います。

なぜドコモが金融領域を推進することになったのか。それはドコモがスマートライフ領域に踏み出した理由にもつながります。もともと携帯電話という事業領域でお客様の生活に寄り添ったサービスを提供していたドコモが、よりお客様のライフスタイルを応援したいという想いでサービスの範囲を拡大していくのは、ごく自然なことなんですよね。そして豊かな生活の先ず以ての土台といえば、「健康」と「お金」が挙げられると思います。健康面では、当社でもヘルスケア分野のサービス拡大に力を入れているところ。そしてもう一つ、多くのお客様の関心事であるお金の分野で、お客様に高いバリューを感じていただける金融サービスを提供するのが私たちの役割です。ドコモの質の高い金融サービスを通じて、お金のスマートな使い方、賢い借り方や増やし方など、お客様のマネーライフの充実を実感して頂きたい、これが私の基本的な考え方です。

決済だけではない、ワンストップ金融サービス

多様な金融サービスをワンストップで提供していくために、クレジットカードなどの「決済」のほかにもさまざまなサービスを展開しています。
まずは「投資」領域。日本人にとって投資は縁遠いイメージを持つ方も多いと思うのですが、人生100年時代や老後2,000万円問題などの社会課題に直面し、若い方を中心に老後も安定的な生活を送りたいというニーズが高まっています。ドコモは個人の資産形成に資するサービスを提供すべく、ロボアドバイザーサービス「THEO+(テオプラス) docomo」を2018年から始めました。長期的な積み立てにより個人で世界分散投資ができる資産運用サービスです。投資未経験者向けには「dポイント」を使って投資の疑似体験ができるサービスも始めています。

次に「保険」です。以前は、ヒトから説明を受けて、紙ベースで申し込んで、保険の適用までに1週間程度かかるというのが常識でした。これを携帯電話事業の本人確認と課金を活用して、ケータイから簡単に申し込めて、日常のリスクをその場で備える事ができる保険サービスを事業化しようと、10年ほど前にドコモ ワンタイム保険を始めました。たとえば、ゴルフ。年に数回しかやらない人にとって、年間数千円かかる保険の加入はハードルが高い。しかしそういう人ほどケガや事故が起きてしまう可能性は高いですよね。そこで、手持ちのスマホからその場で気軽に、今日1日分だけ保険に入れるゴルファー保険を保険会社と共同で開発しました。ほかにも、旅行保険や自動車保険も1日単位で加入できるサービスを提供しています。これをきっかけに今では保険代理店として様々な保険関連サービスを提供しています。

そして最後に「融資」、いわゆる無担保ローンですね。事業者サイドからの観点では、融資を実行する際に一番重要になるのは与信です。ここにドコモならではの大きな強みがあります。ドコモは携帯電話事業を通じて、多くのお客様の携帯電話料金のお支払い履歴や各種契約状況などの日常生活に関わるデータを持っています。融資のお申込み後にこれらを活用してお客様ごとの信用スコアを算出することによって、より確かな審査や個々人への適切な極度額(契約上の利用上限)や金利を設定することが可能になります。お客様へは、申し込みから借り入れまでスマホひとつで完結でき、ドコモの回線契約年数に応じた優遇金利が受けられるなどの特典もあります。ドコモユーザー向けの融資サービスは、2019年から新生銀行と開始しました。

このように、ドコモの金融サービスは、「決済」以外の領域でもその裾野を拡げており、お客様のマネーライフにおける多様なニーズにワンストップで対応できるように進化を続けています。併せて、金融領域における社会的課題の解決もめざし、その結果として社としての利益にも貢献すること。それが今の私のミッションです。

世の中を変えるために必要なのは、大きな夢と、小さな一歩

ドコモで働く魅力、それはやはりスケールの大きさでしょう。私がドコモに来たのは、「iモード」が爆発的に普及しはじめた頃。電車の中で乗客が携帯電話をずっと触っている光景がみるみる広がり、当たり前になっていったことは忘れもしません。この時、ドコモには人の生活様式や行動そのものを変えるパワーがあるということを実感したのです。どれほど素晴らしいサービスを生み出したとしても、それを多くの人に使ってもらえなければ世の中を変えることはできません。巨大な顧客基盤を持つドコモだからこそ、それだけの人の行動様式を変えることができる。金融の世界でも、かつて少数派であったインターネットバンキングやオンライントレードが当たり前になり、本格的なキャッシュレス社会へと着実に変貌しつつあります。こうした環境の中で、自らの力で世の中が変わるような新しい金融イノベーションを実現したいという想いは常に抱いています。

そのために私が大切にしているのは、「着眼大局、着手小局」という考え方です。ドコモには、世の中をこうしたいという想いを持った着眼大局の人は数多くいます。しかし、考えているだけでは意味がないし、アクションを起こさなければ何一つ変わることはありません。せっかく大きな志があるのであれば、たとえリスクや不安があったとしても、まず小さな一歩でもいいから何かをはじめることが大切です。私がクレジットカード事業の立ち上げに携わった頃、金融経験者の少ないドコモ社内では「大きな事業に育つはずがない」と言われ、期待している人もほとんどいない状況でした。そんな中でも、このサービスは面白くなると信じて小さくはじめたことが、今こうして新規事業の柱として育っています。もちろん結果的に失敗したサービスも多くあります。でも信念に基づいてとにかくこれからもチャレンジを続けていきたい。

“想像”力をフル活用して、まだ世界にない新たなサービスを“創造”する

私は、「想像力は創造力」というフレーズもよく使っています。お客様の根っこの部分にあるニーズをリアルに想像できなければ、多くのお客様から喜ばれるサービスを創造することはできません。もちろん客観的なアンケートや市場分析も大事ですが、それ以上にお客様がどう感じるのかを我がことのように想像してほしい。そして、自分がそのサービスをどうしていきたいのかという理想と信念をもって進めていくことが重要です。子どもの頃、漫画やアニメに夢中になって空想していたように、社会人になってからも一つのことに没頭して、想像して、考え続ける時間を持つのも大切ではないでしょうか。
金融ビジネスは専門色が強く、高度な知識やノウハウも必要です。だからこそ、専門家としてその道でやっていきたいというプロ意識を持った方が求められます。金融のマーケティングに詳しい人、商品企画ができる人、金融機関とのアライアンス経験がある人など、専門性を活かしていきたいと思っている方に入社していただけたら嬉しいですね。そして難度の高い仕事であればあるほど、明るく前向きに取り組むことも大切です。追い詰められた時にこそ、ユーモアを忘れずに挑戦する。是非一緒に楽しくいろんな夢を描きながら、より良い商品・サービスを生み出す仕事をしていきましょう。

※所属部署・記事内容はインタビュー時のものです。

キャリアパス

1990

NTT入社

2002

NTTドコモに転籍。金融決済分野に従事し、ドコモの新たな金融・決済サービスをけん引

2021

クレジットカード(dカード)事業の推進や、FinTechサービスの創造に尽力している

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