先輩たちのホンネ。
ドコモグループの
グローバル事業を牽引する
次世代リーダーへの道
これからのドコモグループにとって重要性が高まるグローバル事業を引っ張る次世代リーダーの育成を目的に、海外拠点で自らの専門性を発揮する業務経験を積む「海外OJT」。その意義と具体的なプログラムについて、NTTドコモビジネスで施策(海外トレイニープログラム)を運営する人事担当者と実際にプログラムに参加した社員に語り合ってもらいました。
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葉山
NTTドコモビジネス
ビジネスソリューション本部
事業推進部 グローバルビジネス推進部門HAYAMA SATOKO 葉山 聡子 2017年入社 海外OJT派遣期間:2023年12月~2024年11月
派遣先:NTT Singapore Pte,Ltd. -
末永
NTTドコモビジネス
ヒューマンリソース部
人材・組織開発部門SUENAGA CHIYO 末永 千代 1997年入社/主査
グローバル事業を牽引する
専門性を持ったリーダーが
ドコモグループには必要
葉山 お久しぶりです。3年前、シンガポールへ派遣いただいた際には大変お世話になりました。今日はNTTドコモビジネスの海外OJTについて語り合う会ということで、よろしくお願いします。私自身、海外OJTを経験したことがキャリアの上でも大きな分岐点となっていますが、グローバル事業はNTTドコモビジネスという会社にとっても重要な位置を占めていますね。
末永
そうですね。NTTドコモビジネスは総合ICTソリューションカンパニーとしてモバイル、クラウド、セキュリティなどのサービスを日本の法人のお客さまに提供していますが、その中でお客さまのグローバル展開を支援することも多く、会社としてグローバルソリューションを提供できる力、提供できる人材を有することは重要なテーマになっています。
またソリューションを提供する際には、NTT DATA, Inc.や海外企業とも連携し、プロジェクトごとに国内外の会社を跨いだチーム編成を行っています。中国や香港などにおいては、NTTドコモビジネスの現地法人とも密に連携し、グローバルビジネスを推進しています。
さらにサービス開発においても、IoTの分野ではコネクテッドカーソリューションを大手自動車メーカーに提供していますし、ネットワーク・セキュリティのサービスではクラス最高の技術革新を遂げたサービスを選ぶ米Gartner社主催のアワードで表彰されるなど、グローバルを意識して開発に取り組んでいます。
葉山
その中で、会社としてはどのような人材を必要としているのでしょうか?
末永
これは海外に限らず国内も含めての話になりますが、社員のみなさんはキャリアにおいて多様な役割を担っていくことになります。その中で、キャリアの軸としてコアとなる専門性を持つことをより重視しています。特に海外では、募集ポストの条件が例えば「セールス経験5年」など、専門性があることを前提としたものになっています。
そのような専門性を持ったリーダーを育成するため、海外OJTにおいてもいわゆる異文化コミュニケーションなど海外経験を通じたソフトスキルを高めることに加えて、グローバルで発揮できる専門性を磨いていくことを重視しています。数週間や数ヶ月ではなく1年間という期間を通じ、海外現地法人で実業務に参加するメンバーとしてスキルを磨いていくことが、NTTドコモビジネスの施策の特徴になっています。
さらに、海外OJTでは次世代のリーダーを育成することを目的としていますので、例えばファイナンスであれば、ファイナンスの将来を背負っていくような方には、グローバルファイナンスの知識は必要ですし、それを深く学ぶためにはそもそも日本のファイナンスにある程度精通していることが条件だと考えています。海外OJTは、日本のファイナンスと海外のファイナンスの違いも含めてグローバルな知識を習得し、日本に戻ってその経験を活かして国内組織をリードしたり、また再び海外現地法人へ出向したりと、国内に留まらない次世代リーダーとしてのキャリア形成の起点になりえます。
先進国で営業として働き
グローバルにおける
日本の現在地を実感したい
葉山 なるほど、日本である程度の専門スキルを身につけた上で行くからこそ、グローバルスタンダードの習得に挑めるということですね。実際、私も海外OJTに入社2年目の時に応募して「まだ早いよ、営業として実績に残るようなものを作り上げてからの方がいい」と上司からアドバイスを受け、その後経験を積んだうえで、6年目に海外OJTに参加することができました。
末永
そうですね。研修生とは言っても、実際に現地のポストに就いてプロとしてお客さまに対応するわけですから、現在は派遣制度として応募時点で満3年以上のキャリアがあることが応募条件になっています。
葉山
私も実際に参加してみて、2年目に行っていたら挫折していたなというのが実感です。行き先はシンガポールだったのですが、成果を重視する文化が非常に明確で、営業においてはプロセスよりも、「最終的にどれだけの案件金額・粗利を創出したか」が評価の中心となる環境でした。営業チームとしては3人体制が基本で、私は最前線を担うクライアントマネージャーを任されました。他に見積作成やパートナーとの交渉を担うセールススペシャリスト、商材特化で提案するクライアントパートナーでチームを組んでいきます。この3人はバディと呼ばれ、自分以外はもちろん現地の社員なのですが、成績順にバディも優秀な人が組まれます。成績が悪ければ、現地の社員は解雇されることもありますし、駐在員なら帰国の可能性もあるというシビアな環境でした。
末永
1年間というキャリアにおいて貴重な期間を過ごすわけですから、行ったけどほぼ何もできずに帰ってくるのでは本人にとってももったいないですし、会社としても大きな投資に対する効果が得られなかったことになってしまいます。プログラムの目的はグローバル事業を牽引するリーダーの育成であるため、派遣社員の選定においては、志望理由、中長期のキャリアプラン、業務遂行力、専門スキル、社会人基礎力、グローバルコミュニケーション力などから総合的に判断しています。葉山さんは、志望理由においてもキャリアプランにおいても「グローバル事業に貢献したい」という明確なビジョンがありましたね。
葉山
はい、就職活動の時点で、高度成長期に比べて日系企業のグローバルにおけるプレゼンスが低下していると感じていて、その向上に貢献したいという思いがあり、NTTドコモビジネスに入社しました。この思いを実現するためには海外で働き、現地のビジネスや文化を肌で感じることが必要だと考えたことが、このプログラムへ応募した理由です。
グローバルにおける日系企業のプレゼンス向上が私のビジョンですから、海外の中でも先進国と言われる環境の中で日本のポジションをリアルに実感することが重要でした。
末永
シンガポールは日系多国籍企業にとってもアジア主要拠点ですし、葉山さんは派遣先で就くポストの要件である「法人営業経験年数」「ビジネス英語力」も満たしていました。
ちなみに、NTTドコモビジネスのプログラムでは、2025年度は、中国(香港)、シンガポール、ベトナム、インドネシア、ドイツ、フランス、アメリカなど、アジア欧米を中心に12カ国16都市が派遣先になっており、職種はセールス、コンサルティング、ITアーキテクト、プロジェクトマネジメント、開発エンジニア、ファイナンスといったポストを用意しました。派遣先はNTTドコモビジネスグループ、NTTドコモグループ、NTTグループの法人向けグローバルソリューション事業を統括する NTT DATA, Inc.の海外子会社が中心になっています。
日本とまったく異なるビジネス環境で
新規のお客さま開拓に挑む
末永 派遣先が決まってからプログラムに参加するまで、どのような準備をしましたか?
葉山 まず、現地の上長と事前に30分の面談をさせていただき、現地で担当するお客さまのこと、働く環境など必要なことはヒアリングできました。派遣先はNTT DATA,Inc.の海外子会社であるNTT Singaporeでした。当時約1,800人の従業員がいる中で、日本人は20人ほどでほとんどがローカルメンバーだとわかり、渡航までの半年間で英会話、特にスピーキングに重点を置いて準備しました。やはり営業として派遣されるわけですから、伝えたいことがお客さまやチームメンバーに伝わらなかったら仕事にならないという思いが強かったです。
末永 派遣前の派遣先の上長との連携は重要ですね。プログラムでは派遣後も定期的にレポートを書いてもらい、それをもとに上長からフィードバック面談をしましたね。現地で担った業務についてはどうでしたか?
葉山 シンガポールで私が担ったミッションは、大きく2つありました。1つは、日系企業の新規顧客開拓です。日系企業のお客さまと言っても、現地で働く方は圧倒的にローカルの従業員が多かったですし、日本とも商習慣が違います。例えば日本では、幹部間の面識があるとか、営業が足繁く通うといった人とのつながりも重視されるのですが、シンガポールでは「価格」「品質」「技術力」「企業価値」により客観的に判断されます。先ほど末永さんが話された米Gartner社のアワードなど第三者評価も重視され、リーダーポジションにない企業はコンペでの評価も下がるような世界です。またコンペでは、地場企業を含む外資企業が競合になるケースも多く、NTTの名刺を持って訪問したり、日系他社をベンチマークしたりするだけでは戦えない状況にも直面しました。
末永 そのように、日本とはまったく異なる競争環境がある中で、どのように顧客の新規開拓をしていったのでしょうか?
葉山 そうですね、派遣先ではパートナー企業との横の連携が密に行われていたので、そこに突破口を見出しました。まずはパートナー企業主催の、人と人を結びつけるようなイベントに参加してお客さまをご紹介いただき、自社以外のチャネルからつながりをつくっていきました。また実際にコンペに参加する際には、NTT一社だけでなく、パートナー企業との協力体制により、ベストな価格、技術力、スペック、提案をつくり上げていくことで、シビアな競争を勝ち抜いていくことができました。
海外展開を目指す日系企業の
共通課題の克服に取り組む
末永
なるほど。もう1つのミッションは、どのようなものだったのでしょうか?
葉山
もう1つは、日本リードの案件拡大です。日本リードの案件というのは、日本に本社があるお客さまを担当するNTTドコモビジネスの国内営業から、現地側に対して「お客さまの海外事業拡大のサポートをしてほしい」と相談を受ける案件のことです。NTTドコモビジネスでは、このような日本本社のお客さまのご相談をNTTグループの海外拠点と連携して対応しているのですが、ここでは両国間の営業スタイルの違いが壁となりました。
課題を構造化し、関係者で議論を重ねたことで、作業範囲、成果物、スケジュールなどの要件を具体的に定義したSOW(Statement of Work:業務仕様書)を完成させてからの見積依頼とするなど、日系企業のお客さまのビジネスフローを現地のビジネス習慣に合わせて整備していきました。まだまだ解決すべき課題はありましたが、プロセス化によりお互いのフラストレーションは解消され、複数の案件で連携を実現することができました。
末永
つまり、両国間のビジネス習慣の違いによる課題に取り組まれたわけですね。
葉山
そうですね、日系企業の海外におけるプレゼンス向上を目指して海外OJTに参加している中で、日本のお客さまの海外展開のご相談に向き合うことは、私が現地で果たす役割そのものであると感じていました。日本のお客さまが海外で事業拡大する上で乗り越えるべき共通の課題と考え、日本とシンガポールの違いをすり合わせるという方向で解決に取り組みました。
末永
ちなみに、日本と異なる環境で成果を出すために、心がけていたことはありますか?
葉山
もちろん、日本とは文化が異なる環境で成果を出すことは簡単ではありませんでした。実際、当初はビジネスを進める上で日本とのギャップに多く直面し、慣れるまでに2ヶ月ほどかかりました。その中で意識していたのは、お客さまと接する回数を増やすこと、メールへの迅速な返信、適切な報連相など、日本での営業と変わらない基本的な姿勢です。この姿勢により日本で築いた実績があったからこそ、海外でも変わらず貫くことができたのかもしれません。
末永
派遣先からは成果も問われた点については、どのように感じていましたか?
葉山
問われるのが受注した案件金額という指標の明確さが、むしろ私は好きでしたし、営業は経緯よりも結果だという思いがもともとありました。頑張った分だけ表彰されますし、サポートも手厚くなるなど、成果によって待遇に差が出る環境は、私にとってはモチベーションになりました。
仕事の取り組み方、
キャリアへの向き合い方に起きた
大きな意識の変化
末永 シンガポールから帰国して、仕事の取り組み方に変化はありましたか?
葉山 仕事への取り組み方でもっとも大きく変わったと感じるのは、違いを受け入れることです。シンガポールは多国籍国家で、バックグラウンドも価値観も異なる同僚やお客さまとの仕事が日常になります。自分と異なる考えを否定するのではなく、まずは受け入れることを学びました。ちなみに、海外では会議で発言をしない人は一人もおらず、全員が意見を出します。その中で、誰か一人の意見を選ぶのではなく、議論した上でそれぞれのいい部分を掛け合わせていく文化があります。日本に帰国した後も、ともに働くメンバーの意見を尊重し、多様な考えを掛け合わせることで最善の結論を導き出したいと考えるようになりました。
末永 なるほど、それは大きな変化ですね。キャリアへの向き合い方について、帰国後に変化したところはありますか?
葉山 そうですね、キャリアへの向き合い方にも変化がありました。海外では終身雇用が一般的でないこともあり、同僚の多くが常に自分の市場価値を高めることを意識していました。その姿勢に日々触れていたことで、市場価値を上げることは、結果的に会社の中での貢献度を高めることにもつながると考えるようになりました。帰国後は、現状に満足することなく、「次のステップに進むために、今の自分に何が足りないのか」「どんなスキルを身につけるべきか」を考え、行動に移すようになりました。キャリアは会社に委ねるものではなく、自分自身で主体的に築いていくものだという考え方が身についたと感じています。
末永 派遣生のみなさんとは帰国後も定期的に面談をさせていただいており、その際に海外OJTをきっかけにみなさん大きな変化を遂げられていると感じます。葉山さんは、業務自体も出国前と帰国後では変わりましたよね。今後はどのようなキャリアを描いているのでしょうか?
葉山
そうですね。海外OJT参加前は、特定のお客さまに向けた法人営業担当で、個社ごとの課題に対してソリューションのご提案をしていました。そして帰国後は、グローバルビジネス拡大に向けた営業企画を担っています。具体的には、グローバルにビジネス展開されるお客さまへ、NTTドコモビジネスとして提供できる商材を増やし、さらにお客さまの特性に合わせた商材の提案シナリオや販売戦略を構築し、プロモーションまでを実施する業務です。
個社に対する営業と比べると、グローバル事業全体の成長を考える立場と言えます。スキルとしては、もちろんそれまでに培った現場の営業経験を活かすことができますが、新たにリサーチやマーケティングの専門知識も必要となり、積極的に研修も受けながら学んでいるところです。
またこれからのキャリアプランとしては、まず今担当している営業企画の業務において会社の事業やグローバル市場全体を捉える視点を磨いていきたいです。さらに、次はそのスキルを持ってまた現場へ戻り、個別のお客さまへと向き合うというサイクルをイメージしています。現場のお客さま視点と事業全体の視点を行き来しながら掛け合わせることで、「セールス」という専門性を高め続け、NTTのグローバルビジネス拡大に貢献していきたいと考えています。
さらに、将来的には海外駐在にも挑戦してみたいですね。グローバルな環境でさらに経験を積み、視野やスキルを広げることで、国内外をつなぐ役割を担える人材へと成長していきたいと思っています。
個人の成長が会社の成長につながる
ドコモグループで、
グローバルなキャリアの扉を叩く
末永
今日はいろいろなお話をしていただき、ありがとうございました。ドコモグループには、個人の成長を会社の成長につなげるという方針がありますが、それを体現するような体験談を伺えて、施策を運営する立場としてもうれしかったです。最後に、グローバル事業や海外OJTに興味のある学生にメッセージをお願いします。
葉山
海外進出する日系企業のお客さまが多い中、グローバルな視点を持ってビジネスを進めることは今後ますます不可欠になっていくと感じています。世界という広い市場の中で、日本がどのようなポジションにあり、どのように世界で戦っていくべきなのか。グローバルな視点は、海外OJTなどを通じて現地で働くからこそ、実感を伴って身につけられるものです。
また、海外現地メンバーとの交流は、国内での経験だけでは得られなかった気づきや新たな価値観を与えてくれました。仕事への向き合い方やキャリアの考え方にも変化が生まれ、自分自身の成長につながるとても貴重な経験となりました。
グローバルに活躍したい、日本企業の海外でのプレゼンス向上に貢献したいという思いのある方は、ドコモグループでぜひチャンスを掴んでみてください。
末永
NTTドコモビジネスは2025年に社名変更しましたが、NTTコミュニケーションズ時代から数えるとこれまで約700人もの派遣生を海外OJTへ送り出しています。「グローバル」はこれからもますますドコモグループのキーワードになっていきます。海外OJTは引き続き公募制で応募できる施策として運用予定です。グローバルに関わるキャリアに興味のある方は、ぜひドコモグループの門を叩いてみてください。
AFTERWORD
採用担当からのひとこと
2人が語ったように、ドコモグループでは、NTTドコモ、NTTドコモビジネスの現地法人はもちろん、NTT DATA,Inc.など、NTTグループ各社と連携し、派遣生のビジョンや特性に合わせて幅広い選択肢から派遣先を決め、充実した時間を過ごしてもらいます。ドコモグループだからこそ広がるグローバルでの活躍の舞台に興味のある方は、ぜひ扉を叩いてみてください。