CROSS
TALK

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クロストーク 小田急電鉄×ドコモ

協創パートナーと共に前代未聞の挑戦に踏み切った新プロジェクトの舞台裏トーク

小田急電鉄×ドコモの協創プロジェクト『XRシティ SHINJUKU』。今ある世界をもっと面白く変えていくための、デジタル技術と現実空間を融合させた新たなまちづくりへの挑戦は、どのようにして生まれたのでしょうか。プロジェクト発足の経緯から公開までの道のりについて、協創パートナーである小田急電鉄さまを迎えて貴重な裏話を伺いました。

  • ドコモ

    株式会社NTTドコモ
    ビジネスクリエーション部 XR推進室
    ビジネス推進担当

    YOSHIDA ETSURO 吉田 悦郎

    2009年 株式会社NTTドコモ入社

  • 小田急
    電鉄

    小田急電鉄株式会社
    新宿プロジェクト推進部

    MIYAUCHI YUTA 宮内 悠太

    2010年 小田急電鉄株式会社入社

ドコモのデジタル技術×小田急電鉄のリアル価値が生み出す、未来のまちづくりへの挑戦。

吉田 『XRシティ SHINJUKUプロジェクト』は、ドコモが持つXR(※)のデジタル技術と、小田急電鉄さんが所有されている新宿駅を中心とした施設やエリアを融合させて、未だかつてない感動やワクワクに溢れた未来のまちづくりをめざす協創プロジェクトです。

※XR(エックスアール)…VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)を使って、三次元空間に新しい現実を生み出す先端技術の総称。

宮内 プロジェクト発足当時、わたしたち小田急電鉄は、新宿の再開発を計画する中で「ただビルを作るだけ」のハード中心の再開発計画への限界を感じており、まちを舞台に新しいことや面白いことに挑戦したいプレイヤーさんと組むことで、もっと面白いまちづくりができるのではないかと摸索していました。
もともとXRには「リアルとデジタルを融合して新しい体験を生み出す技術」として、鉄道や観光地などのリアル側のアセットを数多く持つ当社の立場からも成長性や期待を感じていたところ、たまたまドコモさんと繋がるきっかけをいただき、「XRを活用した新しい新宿のまちづくり」という文脈で弊社からお声がけさせて頂く形でプロジェクトがスタートしました。

吉田 ちょうどその頃、我々ドコモ側もXRの技術でリアルな世界の魅力をさらに拡張させるという観点でビジネスチャンスを探っていたところだったので、同じ未来像を思い描いていた小田急電鉄さんに出会えたことは、大変に光栄でした。

宮内 弊社としても、駅や百貨店などといった場所を舞台に面白いことに挑戦したいという夢は描けたものの、それを一緒に実現してくれるパートナー探しに思い悩んでいたので、とても嬉しい出会いでした。協創プロジェクトが進むにつれて、「これから新宿というまちがもっと面白くなっていく」というワクワク感が大きくなっていきましたね。

未知の挑戦へ踏み切り、新たな実例を積み重ねていくことが、新しい価値創造につながる。

宮内 リアルな世界とデジタル技術の融合は、弊社にとっても前例のない挑戦だったので、実務面での調整や関係各所への交渉で苦戦することも少なくはなかったです。

吉田 これまではほぼ別の領域で、デジタルはデジタル、リアルはリアルとしてそれぞれ展開してきた事業ですので、何を始めるにもお互いがイチから学んで取り組んでいく必要がある、というハードルもありましたよね。

宮内 その点では、新しい挑戦をする上で、関係各所との粘り強いコミュニケーションが重要だと学びました。例えば、当社施設を実証実験に活用しようとした際、XRでの活用といった前例がないゆえに現場担当者にも活用是非の判断がつかないということも実際にありました。まずは現場担当者が懸念している点や施設の使用制限やルールをよく理解することから始め、取り組みの意義や自らの熱意などを何度も現場担当者に共有することで、段々と一緒にチャレンジしていこうという方向を目指せるようになりました。何か新しいことを成し遂げようとしたときは、強い意志を持ちながら、相手を巻き込むつもりで目の前の壁をひとつずつ越えていくことが大切だと思います。

吉田 まさに、壁を越えることでしか得られない達成感を、小田急電鉄さんと一緒に実感することができましたね。

宮内 ドコモさんとは、本音ベースでご相談ができる関係を築けていたからこそ、一歩一歩、着実にゴールへと近づいていけたのだと思います。定期的な会議などでコミュニケーションを重ねるうち、いつの間にか“他社”という意識が薄れて“一つのチーム”として動くことができたなと感じています。本プロジェクトが公表される際、ドコモさんの新製品発表会で両社の社長が登壇した場面は非常に感慨深かったですし、『XRシティ SHINJUKUプロジェクト』に携われてよかったなと思いました。

協創プロジェクトだからこそ感じた、無限の可能性。

宮内 本プロジェクトは、当社は「新宿駅中心に面的に広がるアセット」「地域行政や関係者とのネットワーク」、ドコモさんは「XRに関する技術やコンテンツ」といった形で、デジタルとリアルにおけるお互いの強みを持ちあったことで生まれたプロジェクトだと思います。

吉田 リアルな場で体験して頂くからこそ、我々としても反応を間近に見ることができました。やはりお客様の反応を見ることが一番の喜びであり勉強になる部分だと思っています。

宮内 ドコモさんと一緒に仕事をさせて頂く上で、社内的にもXRの面白さや魅力について理解が進みましたので、これからは当社自身もより積極的にXRを活用した取り組みに挑んでいきたいと考えています。実際に直近では、当社主催で「日本初となるXR映画祭」(Beyond the Frame Festival)「XRアーティストとコラボした郷土玩具の展示会」(TSUKUMO-KAMI)なども実施しており、協創させて頂く機会も一層増えていくのではないかなと思います。

吉田 近い未来には、きっとスマートグラス(※)なども益々浸透していくと思うので、協創プロジェクトの可能性は無限だなと感じます。小田急電鉄さんが持たれているノウハウを掛け合わせ、これからもさまざまなことに挑戦していきたいですね。

※スマートグラス…メガネ型のウェアラブル端末。パソコンなどと連携し、実際に見ている光景にデジタル情報を付加し、重ねて表示する。

新入社員から大きなプロジェクトで力を発揮できる、ドコモならではの“挑戦できる環境”。

宮内 一緒にプロジェクトを推進するなかで、私がドコモさんに対して強く感じたことは、真面目で誠実な方が多くいらっしゃるということです。特に、中心となって動いている方の中には新入社員や若手社員の方もおり、驚きでしたね。若いうちからプロジェクトに積極的に関わる方が多いということで、非常に良い刺激を頂きました。また、今回は前例のない挑戦的なプロジェクトだったのですが、小さく始めず、最初から大きく打ち出していくというドコモさんの動き方が、流石だなと思いました。

吉田 弊社だけでビジネスが完結するということは決してありませんので、小田急電鉄さんが持つリアルなアセットとドコモのソリューションで、どのようにビジネスを展開していけるかが今後も楽しみですね。

あたりまえのものに、新しい付加価値を。これからも共に、世界を変えていく。

宮内 鉄道と通信は、どちらも社会において必要不可欠なインフラです。いつの間にか「あたりまえ」にあるものとなっているインフラに、これから先どのようにして新しい付加価値を提供していけるかが、重要な課題だと感じています。

吉田 XRはまさに、そのような新たな生活インフラとして、広く世の中に普及するポテンシャルを有しているのではないでしょうか。今回のプロジェクトのように、バーチャルとリアルがより自然に溶け込むような体験を提供するには、5Gが持つ「高速」「大容量」「低遅延」といった特徴と親和性が高いと考えています。ドコモはICT(情報通信技術)に関するノウハウを多く蓄積していますので、生活インフラとして広く世の中に貢献していけるのではないかと思います。

宮内 ドコモさんには日本中、世界中に顧客基盤がありますので、圧倒的なパワーで次なる展開に進んでいかれることを、私たちも大いに期待しています!

吉田 ありがとうございます。これからも力を合わせて、新たな世界をつくっていきましょう!

AFTERWORD

人事部からのひとこと

前例のない挑戦を形にするまでの道のりにはさまざまな苦労があったかと思いますが、それを楽しそうに語るお二人の表情がとても印象的でした。今回の協創プロジェクトがいかに有意義なものであったのかが伺えます。今後も力を合わせ、感動やワクワクに溢れた未来のまちづくりをめざしていただければと思います。