CROSS
TALK

04

クロストーク エンジニア×エンジニア

ドコモでエンジニアとして
働く魅力とは?

同期3人による社内事情トーク

2018年に入社した同期でありながら、一人一人異なる経験を重ねて成長してきた3名のエンジニアたち。入社前にイメージしていたドコモのエンジニア像とのギャップはあったのでしょうか。ドコモのエンジニアの実情について三者三様の視点から語り合ってもらいました。

  • 斧田

    クロステック開発部

    ONODA KASUMI 斧田 佳純

    2018年入社

  • 中村

    クロステック開発部

    NAKAMURA TAKUYA 中村 拓哉

    2018年入社

  • 河面

    イノベーション統括部

    KAWAMO KAZUSADA 河面 知定

    2018年入社

幅広い事業領域での成長機会がありゼロベースからの内製開発も活発

斧田 二人とも久しぶり。同期のエンジニア3人が集まったわけだけど、ドコモは事業領域が幅広いから、同じドコモのなかでもお互いにどんな業務をしているのか詳しくは知らなかったりするよね。まずは改めて、みんなの業務内容について聞いてもいいかな。

河面 僕は今、「マイトレード」という個人投資家に向けた投資管理のFinTechアプリを担当している。実はこのアプリはこれまでに一度サービスクローズしたことがあって、その後に開発を外部の会社に委託せずに完全内製でリニューアルすることになったんだけど、僕はそのときにバックエンドエンジニアとして技術選定からインフラ基盤の設計、実装までゼロベースですべて作り直していったんだ。リニューアル後は事業としての成長に向けて、サービスの企画検討、マーケティング、施策の検証や見直しまで、あらゆる業務を一気通貫で担っているよ。

中村 そうなんだ。僕も以前、河面くんと同じ新規事業部門にいたんだけど、今はドコモグループ全体の技術力向上をミッションとするチームにいて、社内での組織横断的なクラウドの活用を推進しているんだ。全社的なコスト最適化や技術支援、要望の取りまとめを進めていくなかで、クラウドに関するノウハウが蓄積していくんだけど、それを集約してオリジナルの運用効率化ツールを完全内製で開発したりもしているよ。

斧田 なるほどね。私は中村くんと同じ部署にいるけど、担当している業務はぜんぜん違うかな。私がいるのは「秘匿クロス統計技術」という新しい技術の確立、そして新しいデータ活用市場を生み出すことをミッションとしているチームなんだ。

河面 それはどういう技術なの?

斧田 質問ありがとう(笑)。「秘匿クロス統計技術」は、各社が保有するデータを各社において、個人を識別できない状態(個人情報ではない状態)に加工したうえで、データを相互に開示することなく、つまり、一連の処理を人の目に触れることなく機械が行なうことを保証して、統計情報を作成できる技術のことなんだ。今の私の役割としては、その技術を活用して、パートナー企業と共同で実証実験を担当しているところだよ。

河面 こうやって聞いていくと、ひとくちにドコモのエンジニアと言ってもやっていることはぜんぜん違うよね。これはドコモという会社の特徴の一つだと思っていて、ネットワーク、データ、Webサービスなど、幅広い事業領域で挑戦できるチャンスがある会社だよね。ちなみに中村くんから見て、ドコモってどんな特徴がある会社だと思う?

中村 そうだね、ドコモの特徴ということで思いつくのは内製開発が活性化して来ていることかな。河面くんが担当している「マイトレード」もそうだけど、これまでは外部委託することが多かった開発を、内製化することでスピード感を高めて新しいサービスをどんどんリリースしていく流れがあるんだ。僕が担当しているクラウド活用推進も、まさにそういった社内の動きを活性化したり、技術力向上を支援したりすることが目的だしね。

河面 たしかに、流れは変わってきているよね。いわゆる大手企業だとエンジニア職でも実際の業務はマネジメントがメインというイメージだったけど、僕自身もここ数年は実際に手を動かす機会に恵まれているから、いい意味でかつてのイメージとはギャップがあるのかもしれないな。やっぱりエンジニアとしては、実際に手を動かすことで力を鍛えられる部分があるから、この変化はありがたいと思う。

個人の意志が尊重される文化があるから若手でも自分らしい働き方につなげられる

河面 エンジニアという仕事に対するイメージで入社前から変わった部分はある?

斧田 そうだね、入社して数年でいわゆる「エンジニア=裏方」というイメージがなくなったかもしれない。今の部署にくる前に出向で行っていたグループ会社で「モバイル空間統計®︎」(※)を活用した法人向けの調査提案やデータ分析をしていたの。そこでは、お客さまの抱える課題について直接お話を伺うことも多くて、分析仕様は本当にこれでいいのか、課題解決につながるのかと、徹底的にお客さまのビジネスと向き合うことができた。エンジニアであっても開発するだけが仕事ではなく、お客さまにとって価値あるものを追求することが仕事の本質なんだと気づいて、それが今の自分の軸になっているよ。

河面 その視点は大事だよね。斧田さんはこれまでの経歴的に特にそうだけど、エンジニアもみんな入社してから最初の2週間でドコモショップでの研修を受けたよね。その研修で直接お客さまと触れ合えたことが原体験となって、開発したサービスの先には本当にお客さまがいるということを実感できていることが、いま現在の顧客価値への意識につながっていると思うんだ。

中村 たしかに、あの研修はドコモで仕事をする上での原体験になっているかもしれないね。

河面 ちなみに二人は、仕事の進め方に関してはどういう印象を持ってる?僕はそこに関しても実際に働いてみて意外だなと思う部分があったんだ。やっぱり大企業だから業務としてトップダウンで進むことが多いと想像していたんだけど、実際にはボトムアップの流れを重視していて、若手の意見も積極的に拾い上げてくれると感じている。たとえば、今所属している新規事業部門は最新技術にそこまで詳しくないメンバーもいて、部内で新規事業の技術的なサポートをする内製エンジニアチームを作ったんだけど、そのときは自分を含めた若手2人で「チャレンジしたいです」と言ったら上長が全面的に支持してくれたんだ。むしろ「ぜひやってみよう」くらいに背中を押してもらえたよ。

斧田 若手の発案でチームまで作れてしまえるのはすごいことだよね。

中村 たしかに。ボトムアップの仕事の進め方は若手にとってやりがいにつながるよね。僕がほかに感じたギャップとしては社員のマインドや仕事との向き合い方の部分かな。一般的にワークライフバランスというと、オンオフをきっちり分けて仕事とプライベートの比重をコントロールするというイメージがあるよね。だけどドコモでは、仕事の延長線上に個人の活動や副業などプライベートが入り込んできている人がけっこう多い気がする。逆に言うと、好きなことの延長線上に仕事がある、いわゆる「ワークインライフ」の考え方で働けている人が多いんだと思う。好きなことを仕事にしているから、個性的で面白い人が多いのかもしれないな。

※ モバイル空間統計…いつ・どんな人が・どこに・何人いるか、どこから・どこへ・何人移動したかがわかる携帯電話の位置情報などのビッグデータを利用した人口統計情報。

※ 「モバイル空間統計」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

時代とともに変化するビジネス環境下で前例のない挑戦に取り組んでいる

斧田 そんな風にドコモでエンジニアとして仕事をしてきたなかで、これまで特に印象に残っているプロジェクトって何かある?

中村 そうだね、今ではあたりまえのように使われているクラウドサービスのSlack(※)の導入を、業務効率化のために全社で推進したことかな。社外のクラウドサービスの導入に関しては情報セキュリティに関するハードルもあったし、業務全体のやり方に関わる新しいツールを導入することによってこれまでの業務全体のやり方を変えないといけない抵抗感から「メールじゃダメなの?」という声が出てきたり、難しいこともたくさんあったんだ。だけど、全社的な仕事の生産性向上のために、メールより気軽にコミュニケーションが取れて、メンバー間で内容を共有しやすいSlackのようなチャットツールは不可欠だと思っていたんだ。

斧田 ほんと、今では全社でみんながあたりまえのように使うツールになったよね。どうやって浸透させていったの?

中村 それこそ、ボトムアップの進め方だったかな。身近な仲間から導入して事例を作ることで有効性を示しながら、徐々に広げていったんだ。そこへ新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにリモートワークへ移行したことが大きな後押しとなって、爆発的に普及していったんだよね。

斧田 なるほどね。Slackはあくまで一つのツールだけど、導入することによって業務上のコミュニケーションがさらにカジュアルになったと感じているよ。もともとオープンな社風の会社だけど、Slackが日頃の業務を行うシステムとして組み込まれたことで、上下左右の壁が取り払われて、いつでもどこでも誰とでもつながれるようになったことは大きいよね。

河面 たしかに、オープンマインドな企業文化がさらに加速した印象があるかもしれないね。実はそんな社内コミュニケーションの進化で僕もすごく助けられた経験があるんだ。「マイトレード」のリニューアルのときに完全内製の体制で開発を進めていたんだけど、ドコモではそれまでBtoCスマートフォンアプリ・サービスを社員による完全内製でローンチした前例がなく、最初は実現までに踏むべきステップすら見えていなかったんだ。でもそこへSlackでのコミュニケーションが浸透してきて、誰に聞けばいいかを教えてもらえたり、詳しい人を紹介してもらえたりして、徐々に承認を得られる路線に乗せていくことができたんだ。

中村 それはお役に立ててよかったな。ドコモのような大企業だからこそ多種多様な社員同士が自由につながることでとてつもなく大きな効果が生まれるよね。今さらだけど、完全内製でのサービスローンチ、おつかれさまでした!

河面 ありがとう(笑)。あと完全内製に関しては、前例がないということによる社内承認のプロセスの課題だけでなく、技術的な課題もあったんだ。そこで社外の著名エンジニアの方に、チームのメンターとして参加してもらって、サポートを受けながら解決していったんだ。その方にメンタリングをしてもらったことで、自分やチームが知の高速道路を走りながら成長するような感覚があったんだよ。そういった社外の各分野の第一人者の方にメンターとして参加してもらえるのは、ドコモならではの特権と言えるかもしれないね。

斧田 たしかに、「ドコモ」というネームバリューはところどころで効いてくるよね(笑)。私が印象に残っているのは、さっきも少し話に出た「モバイル空間統計」に携わった経験かな。これも新型コロナウイルスの感染拡大に大きく影響を受けたサービスで、それまで人口統計調査は企業にとっての付加価値的なものだったのが、感染拡大防止と事業回復の両立を実現する上で必要不可欠なものに変わっていったタイミングだったからね。人々の移動を可視化することが命を守ることにつながって、さらにそれが企業の事業回復に直結する事態になって、あらゆる業界でビジネスに対する考え方が大きく変わっていったの。そのなかでどうすればお客さまの役に立てるのかを考え抜いて提案したことは、私にとって大きな糧になっていると感じているよ。

中村 まさに先ほど話していたような、エンジニアとして技術だけでなくお客さまの課題と向き合うことの大切さを象徴するようなエピソードだね。

※ Slack(スラック)…アメリカのソフトウェア会社「スラック・テクノロジーズ」が開発したコミュニケーションプラットフォーム。ビジネスコラボレーションハブとして、業務に必要なメンバーや情報を集約し、シームレスなチームワークを実現する。

ドコモなら社員一人一人の成長が事業成長そして社会貢献へつながる

中村 ドコモのエンジニアとして働くなかで実感してきたことについて話してきたけど、改めて他社にはないドコモ独自の魅力ってどんなところにあると思う?

斧田 私が思う魅力は、仕事の成果として技術的な新しさだけでなく、最終的な事業貢献が求められるところかな。「技術力」と「ビジネス視点」をかけ合わせることで、仕事の価値が相乗効果で大きくなっていくと感じられるから。

河面 それはまさにドコモでエンジニアをやる意義だよね。ただ技術を磨いたり、好きなことをやったりするだけなら他の会社でもいい。ドコモは通信事業者として扱うデータも膨大だし、事業の規模も大きくて領域も広いから、世の中の進化への貢献が問われるんだと思うんだ。だからこそ、エンジニアとして事業に貢献することはもちろん、今自分のやっていることとドコモの描く未来がつながっていることも重視して仕事に取り組むことができているよ。

中村 そうだね。ドコモの事業という意味では、通信におけるインフラ企業として社会基盤を担っていることはもちろん、その上でスマートライフ領域など通信以外の事業を通じて人々の生活を支える社会貢献ができたり、社会課題の解決にチャレンジできたりする責任感の大きさも仕事のモチベーションにつながっているかな。

河面 あとはさっきも話に出ていたけど、若手の活動を応援する雰囲気をいつも感じるから、やりたいことの実現をめざしてシンプルに頑張りやすいことも魅力だよね。環境としても、開発ツールやコミュニケーションツールが共通基盤として整備されていたり、必要なスペックのパソコンや周辺機器をしっかり取り揃えてもらえたりすることも、エンジニアとしてはなにげに重要なことだよね。そして個人的には完全リモートワークが最高だな(笑)。作業に集中する時間を自分でコントロールできるし、子どもの成長を近くで感じながら仕事ができるからね。

斧田 わかる、私も出社ゼロ推奨派(笑)。あと個人的には、実際に働いてみて仕事の規模の大きさが想像以上にやりがいに直結すると感じてる。「モバイル空間統計」が毎日のようにニュースで取り上げられたり、「秘匿クロス統計技術」に関する報道発表の反響の大きさを感じたりすることで、自分の仕事が社会のためになり、世の中に広がっていくことが実感できて素直に嬉しかったの。そんな風に影響力の大きなドコモだからこそ、お客さまから信頼されているし、有名なパートナー企業との共創にもつながりやすいよね。魅力として表面的に聞こえてしまうかもしれないけど、実感としてやっぱり会社が大きいことの強さはあると思う。

中村 大きさはたしかに重要だよね。就職活動をしていたころは、大企業だと歯車の一部になってしまいがちだったり、事業の規模が大きくても意思決定に膨大な時間や説明コストがかかったりするイメージがあったんだ。だけどドコモで実際に働いてみると、自分の発想でチャレンジし仕事を生み出したり、大きな成果を得られたりする実感も十分に味わえたんだ。それは、iモード(※)時代からのチャレンジ精神や文化が根付いていて、新しい挑戦が推奨される土壌があるからかもしれないと思ってる。ドコモには恵まれた環境があるけど、それに甘んじることもなく、社会を変えるチャレンジが自由にできる会社だよね。

※ iモード(アイモード)…ドコモの対応携帯電話にてキャリアメールの送受信やウェブページ閲覧などができる世界初の携帯電話IP接続サービス。

AFTERWORD

人事部からのひとこと

3人がそれぞれに充実したエンジニアライフを送り、着実に成長している様子が伺えて人事部としても感慨深いクロストークとなりました。ドコモのエンジニアは幅広い領域で社会貢献につながる活躍ができ、またその活躍を支える制度や土壌もドコモにはあります。ぜひドコモで一緒に未来を作っていきましょう。

※掲載内容は2022年11月時点のものになります
※十分な感染対策を行い、撮影時のみマスクを外しています

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