PROJECT STORY

通信×エンタメの新料金プラン

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通信×エンタメの新料金プラン

料金プランの常識を塗り替える
ドコモMAX誕生と進化の舞台裏

OUTLINE

「料金プランは、もう“安さ”だけでは選ばれない」――「ドコモ MAX」誕生と進化の舞台裏。「通信×エンタメ」で、料金プランの常識を塗り替える。
「ドコモ MAX」は、料金戦略とコンテンツが本気で交わることで生まれた「通信×エンタメ」のメインプランです。価格や容量だけで比べられる時代に、“選ばれ続ける理由”をつくるには何が必要か――その問いに、真正面から向き合うところからプロジェクトは動き出しました。鍵になったのは、お客さまの熱量。好きなスポーツ、好きなアーティスト、好きな作品。推し活のように、合理性だけでは語れない体験価値をプランに組み込み、「この価値があるならドコモにしたい」と思える設計をめざしました。

ドコモのメインプランとして誕生した「ドコモ MAX」は、なぜ生まれ、どのように形になったのか。料金戦略とコンテンツ、それぞれ異なる立場でプロジェクトを牽引した3人に、その舞台裏を語ってもらいました。

PROJECT MEMBER

私たちが紹介します
片山 直弥
マーケティング戦略部 料金戦略室/2017年入社
KATAYAMA NAOYA
片山 直弥

「ドコモ MAX」の事業戦略の策定および各特典の設計を担当

朝倉 ほのか
マーケティング戦略部 料金戦略室/2023年入社
ASAKURA HONOKA
朝倉 ほのか

料金プラン設計にあたるユーザー分析および「ドコモ MAX」のお客さま向けプロモーションを担当

冨松 俊雄
コンシューマーサービスカンパニー 映像サービス部/2022年入社
TOMIMATSU TOSHIO
冨松 俊雄

ドコモMAXにおけるLemino・音楽特典の企画・外部パートナー調整を推進

「このままではいけない」
という共通認識

当時、料金プランを設計する上でどのような課題がありましたか?

片山

「ドコモ MAX」の検討が始まった当時、料金プランをはじめとした通信領域には強い停滞感がありました。
データ容量と月額料金を軸にした競争が激化し、サブブランドやMVNOも含めると、お客さまの選択肢は無数にある。これまで料金や容量で比較されることが当たり前だった中で、その軸だけではユーザーに“選び続けてもらう理由”が弱くなってきているという感覚が、社内にもありましたし、価格設定だけで他社に対抗し続けることには限界があると感じていました。

朝倉

正直、どのキャリアも料金や容量の差が分かりにくくなっていて、「結局どこを選んでも大きくは変わらない」と感じているお客さまが増えている。価格競争によりお客さまを増やそうという取組みは、一方で会社全体の利益を損ねてしまうリスクがありました。その状況で、通信にどんな“付加価値”を重ねられるかが重要になってきていました。

片山

これまで通りの価格競争を続けるのか、担当内でも葛藤がありました。
“料金や容量で選ばれる時代”が続くこと自体が、事業として持続しない。
「ドコモ MAX」は、単なる新料金プランではなくて、「これから通信がどう選ばれていくか」という問いに対する、ひとつの答えだと思っています。

「コンテンツ×通信」という突破口

片山

そこで考えたのが、「料金・容量以外の価値で選ばれる仕組み」でした。
ドコモは通信だけでなく、パートナー企業との協業も含めて、ライフスタイルを豊かにする多様なサービスを提供しています。それを料金プランと掛け合わせることで、 「このコンテンツがあるからドコモにしたい」
「自分の価値観と合っているからこのプランを選びたい」
そう思ってもらえるのではないかと思いました。

検討が進む中で、当時の交渉状況や時期も踏まえて、まずはスポーツ――DAZNを最初の柱にしました。スポーツには強固なファンダムがある。熱量を持つ方々に、まず刺さる価値を入れる。そこが第一弾です。

ただ、「ドコモ MAX」をスポーツプランとして提供する意図はなく、今後さまざまなファンダムに刺さるプランとして進化させていきたいと、当初から考えておりました。

朝倉

「単に価格が安い」料金プランではなく、「自分に合ったさまざまな価値がある」料金プランを目指した、ということですよね。

片山

はい。価格競争から抜け出すためには、お客さまの感情や価値観に訴えかける必要がありました。また、競合他社は“無制限”“使い放題” といったデータ容量をプロモーション上のトップに置くことが多いですが、「ドコモ MAX」はそこを変えたかった。

朝倉

お客さまに訴求する際も、価格や容量ではなく、DAZNが追加料金なしや、海外ローミングが無料といった、お客さまの価値を前面に打ち出した全体プロモーションに強くこだわりました。

エンタメに着目した理由と
「推し活」というヒント

「エンタメ×通信」という発想に至った経緯は何でしたか?

片山

エンタメを軸にしたのは、お客さまの「熱狂」「感動」「共感」を生みやすいからです。
スポーツ、音楽、アニメといったジャンルには、強固なファンコミュニティが存在します。

朝倉

ファンであるものに対しては、料金やデータ容量以上の価値を感じてもらえる。
だからこそ、「ファンであること」が通信キャリアや料金プランを選ぶ理由になる時代が来る、という仮説に至りました。

コンテンツ側から見た
「特別な体験価値」の難しさ

冨松

一方で、コンテンツを付ければいい、という話ではありませんでした。
「本当にユーザーはコンテンツでプランを選ぶのか?」という疑問は、当然ありました。

片山

そこはかなり議論しましたよね。

冨松

たとえば音楽特典についても、単にライブ映像を配信するだけでは意味がない。
MAXユーザーだからこそ得られる“特別な体験価値”をどう提供するか。
国民的な認知を持つアーティストさまと一緒に、どんな体験を届けられるのか。
そこに一番時間を使いました。

前例のない挑戦。社内調整のリアル

社内調整で最も大変だったポイントは何でしたか?

片山

通信とスマートライフサービスを融合する前例のない取り組みだったからこそ、
「なぜうまくいくのか」を社内の様々な部署に納得してもらうまで何度も説明しました。

そこで重視したのは、ユーザーの行動データや継続率、既存サービスの利用実績などをもとに、「この設計なら再現性がある」と示すことでした。通信とコンテンツを掛け合わせたときに、どこで価値が生まれ、どこに投資対効果が出るのかを一つひとつ分解して説明していきました。

冨松

コンテンツ側としても、「人気があるから」「ファンが多いから」では不十分でした。どの層が、どのタイミングで、どんな体験に反応するのかを過去の配信データやキャンペーン実績から整理し、通信と組み合わせた場合にどう行動が変わるのかを言語化しました。数字で語ることで、初めて議論ができた感覚があります。

また、自分がアサインされた時点でかなり時間がない状態でした。

状況が分からないまま、「インパクトがあるコンテンツを持ってきて」と言われて走り出す。「ドコモ MAX」が“ドコモの顔になる”と分かっているから、アーティストも国民的に知られている方、世界にファンがいる方…そういうレベルで仕掛けないといけない。だから、パートナーに片っ端から当たりにいくんですが――

途中で、システムが間に合わず準備していたのに出せない場面がありました。

そうなると、外部のパートナーさまに迷惑をかけてしまう。
でも、特典をいただいている以上、絶対に遂行するしかない。

そこで、特典スケジュールに合わせて、「ドコモ MAX」に付帯する特典提供開始のローンチ前にシステム開発、プロモーションを前倒しする社内調整を推し進めて、2025年年末から音楽特典の先行提供の形を整え、いただいた特典を無駄にすることなく提供を開始することができました。
「ゴーと言われて走って、急に止められて、またゴー」――このアップダウンはかなりキツかったです。

朝倉

料金プランを検討するだけでなく、それをお客さまに届けるまでの過程にも多くの課題がありました。報道発表や発表会の準備、ドコモショップで使用するツールの作成、お客さまが最初に訪れるWEBページの設計、さらにはお客さまの動向を把握しPDCAを回していく体制づくりまで、社内外に向けた数多くのタスクが同時並行で発生していました。

料金プランの主管部として、こうしたタスクを整理・管理しながら、多くの関係者を巻き込み進めていく必要があり、調整を行うことは決して簡単ではありませんでした。その一方で、各工程がつながり合いながら一つのプランとして形になっていくプロセスを間近で経験できたことは、非常に貴重だったと感じています。
当時2~3年目で年次は浅かったですが、「一番お客さまに近い立場」だと思って、意見は積極的に出すようにしていました。若手の意見も尊重してもらえる環境があったのは、本当にありがたかったです。

「やってよかった」と思えた瞬間

この「ドコモ MAX」のプロジェクトで達成感を感じた瞬間はありましたか?

冨松

短期間の調整で、「ドコモ MAX」ユーザー向けに音楽特典を無事提供できたときは、本当にほっとしました。Lemino特典化の発表後、特にアイドルやK-POPファンの方からポジティブな声を多くいただいています。事故なくリリースできた瞬間は、やってよかったと心から思いました。

朝倉

「ドコモ MAX」を発表した翌朝、テレビのニュースで新料金プランが報道されているのを見たときは、胸がいっぱいになりました。
自分が携わったものがお客さまに届いていると強く実感できました。

片山

料金プランに関するポジティブな声をSNS等で見たとき、本当にやってよかったと思いました。今後さらにエンタメと通信の関係を深めていくことで、こうした喜びの声をさらに増やしていくことができると思いました。

未来へ。ドコモMAXは進化し続ける

今後の展望について教えてください。

片山

価格と容量だけで選ぶのではなくて、「この価値があるからドコモにしたい」と思えるサービスを目指したいです。スポーツでも、音楽でも、アニメでも、熱量のある世界には“選び続ける理由”がある。そこを通信に掛け合わせることで、「ドコモ MAX」をメインプランとして育てていきたい。
また、ユーザーのニーズは日々変化します。だからこそ、「ドコモ MAX」も進化し続けなければならない。月額サービスの付帯にとどまらず、「「ドコモ MAX」だから得られる価値」を、これからも拡張していきたいです。

朝倉

その「ドコモ MAX」ならではの価値を“きちんと伝わる形”にまで落とし込むことも、私たちの重要な役割だと考えています。どれだけ魅力的なサービスや特典があっても、お客さまに正しく理解されなければ、その価値は十分に届きません。
料金プランの内容だけでなく、店頭やWebを含めたお客さまとの接点全てにおいて、お客さまが迷わず「これにしよう」と選べる状態をつくる。そこまで含めて体験設計だと捉えています。

冨松

コンテンツ側としては、回線と一緒に販売されることで、今まで届かなかったお客さまに届く可能性があることが非常に嬉しいですし、業界内の反応も期待が大きいと感じています。だからこそ、期待を損なわないように、魅力的なコンテンツを今後も作り込んでいきたいです。Lemino特典を通じて、これまでエンタメに触れてこなかった方にも楽しんでもらえるサービスにしたいですね。

「プロジェクトの面白さ」「ドコモの仕事の醍醐味」とは?

片山

ドコモの面白さは、世の中にインパクトを与えるような大きな仕事に直接関わることができること、また幅広い業種の経験を1つの会社にいながらできることだと思います。

自分の仕事で多くのお客さまが見るCMの表現やサービス内容が変わるというのは、大企業ならではのことだと感じています。そして数百人、数千人の想いを背負った大きなプロジェクトを自らの力で前に進めるというのは、日本でも数少ない幅広い分野に関わる大企業にいるからこそできる、非常にやりがいのある仕事と思います。
私自身、料金戦略担当という立場でありながら、エンタメサービスの領域、クレジットカードの領域、ポイント加盟店などのパートナー交渉の領域など、様々な分野に関わっており、本来であれば何社も転職しなければできない仕事をさせていただいていると思っています。自分が人生の中でどういうことを成し遂げたいかを繰り返し考えられる場所であると感じますし、将来にわたって活用可能な自らのスキルを高められる職場であると感じています。

朝倉

このプロジェクトを通じて感じたのは、ひとつの会社で通信というインフラサービスから金融・エンタメまで幅広い領域を一体で考えられることの面白さです。これまで以上に多くの関係部署が関わる中、巻き込み推進することは容易ではありませんでしたが、その分、さまざまな視点に触れながら議論を重ねられたことは大きな学びとなりました。
また、若手であっても意見を受け入れてもらえる風土があり、勇気をだして発言した言葉が議論を前に進める場面もありました。年次や組織を越えた共創を大切にし、若手のうちから大きな挑戦ができること。それこそが、ドコモで働く魅力だと感じています。

冨松

皆さんが想定しているよりも、とても速いスピードで今は物事が決まり、動いている。ドコモという大きな船でその中に身を投じるということは、かなり大変なことです。ただ、ドコモの会社規模でないと得られない経験やスキルが必ずあるので、それを体感し、いろんな人と出会い、協力して多様な業務経験することで、自分の向き不向きを見つけられると思います。いつか一緒に仕事ができることを楽しみにしてます。

※掲載内容は2026年1月時点のものになります

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