携帯回線や光だけでなく、電気という生活インフラまでを“ワンストップで”届けることで、お客さまの暮らす環境をもっと豊かに、便利にしたい──。
そうした構想が、ドコモでんきの出発点でした。電気は通信と並ぶ生活に欠かせないインフラです。電力自由化でプレイヤーが増え、ドコモとしても“お客さまの暮らしを支える”領域に踏み出すチャンスだと考えました。
ドコモのプロジェクト事例
エネルギーサービス
OUTLINE
3人の対話から、その全貌に迫ります。
PROJECT MEMBER
キャリア採用としてドコモに入社後、ドコモでんき立ち上げに参画。
運営体制の構築、サービス利用条件の作成、NTTグループ連携など、事業基盤づくりを担う。
販売方針策定、支社・代理店連携、現場向け研修を担当。
本社と支社・現場をつなぎ、サービスを“お客さまに届け切る”役割を担う。
Webサイトの運用、CRM※1業務、キャンペーン施策を担当。
ユーザー視点でサービスの入口と体験価値を磨く役割を担う。
※1メールマガジン配信など顧客へのアプローチ
生活インフラに挑む、
ドコモの新たな可能性
ドコモでんきの構想が始まったきっかけは何ですか?
新しいイエナカサービスの1つとして、通信だけでは届かない“生活の深い部分”に入り込める感覚がありましたね。これまで数多くのサービスを提供してきたドコモだったら電気という新しい領域でも、ドコモらしい価値を提供できると感じていました。
ドコモでんきの構想を聞いたとき、どんな印象でしたか?
私は前職が電力業界だったので、「非通信の成長領域として電気をやる」という話を聞いたとき、ドコモのポイント経済圏やチャネルを活かせば、インパクトを出せるかもしれない、と素直にワクワクしました。
一方で、時間も情報も限られている中で決断し続けるプレッシャーは相当ありましたね。
中野
通信もすでに生活に関わる重要なインフラですが、そこに“電気”が加わると、ドコモは本当に生活に欠かせない存在になるな、と感じました。
新井
入社前は正直、「通信がメインで、でんきはサブ」という印象でしたが、入社してみると、社内の温度感がとても高く、ドコモでんきが会社として本気で育てているサービスだという印象を受けました。
振り返れば学生時代、スマホ・ネット・決済など、気づけば生活の多くをドコモのサービスに支えられていて、そこに電気が加わると、「暮らしが一つの線でつながる」と思いました。入社当初、電力の知識はありませんでしたが、“生活者目線”は一年目の自分にも備わっていると思いワクワクしたことを覚えています。
「ドコモらしさ」を形に
サービス設計で、特に重視したポイントは?
ドコモでんきGreenは、業界的にもかなり思い切った料金・価値設計にし、お客さまが価値を実感しやすいサービス設計にこだわりました。
具体的には、
• 高いdポイント還元
• 環境配慮型のドコモでんき Green
を軸としました。
結果として、ドコモでんき Greenを選んでいただいたお客さまが半数を超え、想像以上の反響でした。また、NTTグループ内でも連携しながら、業界特有の制度や専門用語をかみ砕いて社内に伝え、合意形成していく。そこは一番難易度が高かったですね。
電気は目に見えないものだからこそ、メリットを体感してもらう工夫が必要でした。
dポイントはドコモのお客さまが普段から使ってくださっているので、自然と“おトク”を感じてもらえると思っていました。私は「その価値をどう伝えるか」が一番のテーマでした。
でんき単体ではなく、dポイント経済圏や他サービスと組み合わせたときの価値を、どうすればお客さまに実感してもらえるのか。正解が見えない中で、日々考え続けていました。
自身の周りでも環境問題に関心が高い方が多いので、“環境に良い選択”としてグリーン系のプランを説明すると、興味を持ってくれる方が多いですね。
私はドコモでんきのプロモーションを担当していたので、WebやCRMでは「おトク感の伝え方」を徹底的に考えました。
数字を大きく見せればいいわけではなく、ドコモブランドの安心感を崩さない表現とのバランスが難しかったです。他部門や法務とも相談しながら、最適解を探しました。
ドコモでんきの立ち上げで、最も大変だったことは?
電力事業のノウハウが社内にない中で、サービスリリースに向けた多くの意思決定を迅速に行う必要があったことです。
通信事業の制度も複雑ですが、電力事業も特有の制度/商慣習があり、なおかつ市場価格の変動や国際情勢の影響をダイレクトに受けます。
サービスリリースに向けては、そういった電力事業特有の事情を整理・説明しつつ、サービスとしてはお客さまや店頭で取扱うスタッフの方にとって分かりやすいものとして成立させる必要があり、本当に難しかったですね。
また、半年という短期間で仕組みづくりや意思決定を進めなければならず、とにかくスピーディーでした。
また、特に印象に残っているのは、料金や条件を決める最終局面です。
市場価格の変動や将来リスクを考えると、安全側に倒したくなる。でもそれでは「ドコモらしい価値」にならない。
何度もシミュレーションを重ね、「ここは攻めよう」と腹を括った瞬間は、事業づくりの怖さと面白さを同時に感じました。
立ち上げ直後は、社内外ともに手探りでした。
支社や代理店の方々からも「どう説明すればいい?」「他社と何が違う?」
という声を多くもらいました。本社で決めたことをそのまま投げるのではなく、現場の声を吸い上げながら、伝え方や仕組みを何度も見直しました。
ドコモって大企業のイメージが強いですが、このプロジェクトはかなりスピード感のある環境で意思決定が進んでいきました。必要なら他部署にもすぐ掛け合って、一緒に形にしていく感じでした。
私は後から参画した立場ですが、話を聞くだけで驚きました。1年目の自分にとっても、“スピードを恐れない文化”はこのチームに受け継がれていると感じます。
また、運営フェーズに入っても難しさは続いていると感じます。料金や制度の変更、キャンペーンの調整など、「一度つくって終わり」ではない常に改善し続けるサービスだと実感しています。
電気事業ならではの壁
プロジェクトを進める中で、印象に残っていることはありますか?
サービス開始後、国際情勢の影響 により一度受付停止を迫られた時期がありました。
あの時はサービスをリリースしたばかりだったので、お客さまにご心配をかけることになってしまい本当に悔しかったです。
現場もかなり混乱していましたが“どう再開するか”だけを考えていましたよね。誰もネガティブにならず、むしろ“どう改善するか”の議論が一気に進みました。
再開後は、全国の支社・支店と連携しながらサービスを広げていきました。
全員が前向きだったのは、サービスを自分たちで育てている実感があったからだと思います。
チームはどんな雰囲気でしたか?
初期は企画、マーケティング、オペレーション、システムと役割は分かれていましたが、実際は線引きせず、互いの領域に“のりしろ”を持って自分の所掌外の業務でも、協力し合いながら取り組んでいました。
組織が大きくなるほど、関わる人も増えます。だからこそ「細やかな連携」「目的の共有」「感謝を伝える」を意識してきました。
ドコモでんきは、企画して終わりのサービスではなく、本社、支社、代理店、そして全国約2,000店舗のドコモショップ、多くの人が同じ方向を向いて、初めてお客さまに届くサービスでした。
何より大切にしていたのは、「方針を伝えること」ではなく、「想いを共有すること」です。
代理店さんや支社の方に動いてもらうには、“会社としてこうだから”では足りないと感じます。『私はこうしたい』『このサービスを、こんな形で届けたい』
自分の言葉で話すと、不思議と協力してもらえることが多かったです。
現場の声を聞き、支社のやりたいことも受け止める。
その積み重ねの先に、気づけば「100万契約」という数字があったと思います。
振り返ると、数字を追いかけていた感覚はあまりなくて、“お客さまにとって本当に便利か、安心か”を考え続けていたら、結果がついてきたという感覚でした。
1年目でも意見を出しやすく、「それいいね」とすぐ取り入れて任せてもらえる雰囲気があると感じています。実際に入社後2か月でドコモでんきのホームページのデザインを担っていました。自分の関わった施策が世の中に出るのは、大きなやりがいを感じます。ショップのスタッフにヒアリングしたりユーザーテストを通して生の声を聞く機会があったり 、“お客さまはこう感じている”という情報を、次の施策に活かすことにやりがいを感じています。また、自分が考えた表現や導線がWebに反映され、実際に申込みが増えたと数字で見えたときは、本当に嬉しかったです。
正解がないから、成長できる
このプロジェクトで、何を得ましたか?
立場に関わらずラストマンシップをもってやりきることの大切さを学び、また大きなプロジェクトだったので、数多くの方と協力して前に進む充実感を感じました。
「なぜやるのか」を言語化し、人を動かす力が鍛えられました。
支社や代理店に動いていただく難しさも含めて、大きな学びでした。
また、店舗での声を毎月吸い上げてサービス改善につなげていくので、毎回新たな視点を得ることができ、サービスを自分で育てている実感があるので、このプロジェクトに参加できてよかったと思います。
お客さま視点はサービスに携わった当初から大切にしています。ユーザーテストで、お客さまが実際に操作する様子を見たとき、“自分たちの当たり前”が全然当たり前じゃないと気づかされました。広告一つをとっても、数字を大きく見せれば伝わるわけではなくて、ドコモらしい安心感やブランドイメージを壊さずに、どうすれば“使ってみたい”と思ってもらえるかをすごく考えていました。
目指す未来──
“暮らしを丸ごと預けられるドコモ”へ
今後、ドコモでんきとして挑戦・達成していきたいことや、自分自身の次の目標を教えてください。
現在イエナカサービス部には、エネルギーサービスのみならず光ブロードバンドなど、複数の事業をもつ担当が同居しています。
ドコモでんき事業の価値を高めることはもちろん、お客さまの生活全体を包み・支える「インフラ」として、直近提供開始したガスやその他サービスと連携を強化していきたいと考えています。
また、「イエナカ」のサービスを更に多くのお客さまに届けることに加え、事業リスクのコントロールの高度化や、ドコモでんきから派生する新規事業の創出などにもコミットしていきたいです。
生活インフラである「でんき」を入口として波及効果として、「ガス」や「光」などの分野にもプラスの要素を流し込みたいです。イエナカサービスは、お客さまのより身近なサービスであるからこそ、他サービスも一緒に利用していだく入り口になり得ると思っています。電気は日本のほぼすべての方が契約されている事業だと思いますし、それに携われることは社会貢献ができていることだと感じます。また、単にサービスを届けるだけでなく、お客さまがちゃんと満足して使っていただいていることに達成感を感じています。
私は「日本の環境を良くしたい」という強い思いがあるので、ドコモでんきの利用をきっかけに環境問題へ意識を持つ方が増えたら良いなと思っています。
現在Basicプランをご契約の方にもGreenプランの良さを知っていただきたいです。環境について知識がない方にも興味を持っていただけるよう、今後も工夫していきたいです。
これから挑戦する人へ
最後に、これからドコモで挑戦したい学生や若手にメッセージをお願いします。
当社では、でんきやガスに限らず、広範な事業領域に触れることができ、社内に多様なバックグラウンドをもった方(面白い方)がいると、中にいながら感じます。
決まっていないことが多いからこそ、自分でドライブできる人に向いている環境です。熱意と好奇心があれば、必ず面白い仕事に出会えると思います。
ドコモのフィールドでやりたいことがある方も、やりたいことを考え中の方も、好奇心と熱量さえあれば、驚きや面白味に出会えると思うので、ぜひチャレンジしてみてください!そしてご縁があれば、ぜひ一緒に切磋琢磨したいな、と思っています。
100点満点の就活より、入社後にその選択を正解にする努力が大事だと思っています。
会社の名前や福利厚生の充実さは会社選びの際に重要ですが、一方でこれから始まるであろう社会人生活をより豊かなものにするために、頑張り抜く力もまた重要だと思うのでそのマインドがある人は是非一緒にお仕事させていただきたいです。
ドコモには多様なワークフィールドがあり、自分の「やりたい」「かなえたい」を実現できる環境が整っています。だからこそ、どれだけ大きくても良いので自分の信念を掲げて入社してほしいです!その信念の実現に向けて、ドコモでの経験は必ず素敵なものになると思います!