PROJECT
STORY

03

位置情報で社会課題解決

ドコモのモバイルデータで
未来を予測し、社会課題を解決する

OUTLINE

モバイル空間統計とは、国内約8,000万台がつながるドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報で、店舗開発、販促支援、観光振興、防災計画といった分野で人口データを活用するというもの。近年では、タクシーの需要がどこにどれくらいあるかをAIが予測する「AIタクシー」や、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策において全国の人口変動状況を表示する「モバイル空間統計 人口マップ」など、企業課題から社会課題まで幅広いアプローチをしています。

PROJECT MEMBER

私たちが紹介します

  • サービスイノベーション部
    ビッグデータ担当

    KAWARAGUCHI HIROMASA

    川原口 博雅

  • ウォレットビジネス部
    OMOビジネス担当

    TERAZAWA KEIJI

    寺澤 圭史

  • 5G・IoTビジネス部
    モビリティビジネス推進室
    第一ビジネス推進担当

    KOMINATO TAKAKO

    小湊 貴子

01 ドコモの提供価値と意義​

データ×AI、技術力×営業力で
ドコモ独自の新しいソリューションを。

ドコモは国内約8,000万台の携帯電話の運用情報という、膨大なデータを保有している強みがあります。これは携帯電話キャリアであるドコモならではのこと。そのため、年齢や性別、居住地別の属性データと掛け合わせた分析でも、24時間365日いつでも、精度の高い統計情報を算出することができます。また、この統計情報を活用し、さまざまなビジネス領域で活かすことができるのも、これまで培ってきたドコモの営業力があるからこそ。
例えば、「AIタクシー」では、リアルタイムに人口分布が把握できる国内人口分布統計(リアルタイム版)※1と、タクシーがどこでお客様を乗せてどこで降ろしたか、というデータなどを元に、AIの技術を用いて現在から30分後までにタクシーを求めているエリアを予測することができます。このような人口データと、タクシーの運行データを活用し、サービスを商用化したのはドコモが世界で初めて。これはNTTグループが持っている技術力と、タクシー会社やベンダーと密に関係を築いていた営業力、この2つをかけ合わせたからこそ、実現した試みだと思います。
※1 国内人口分布統計(リアルタイム版)…1時間前の人口分布が10分おきに提供。属性(性・年代)と居住地を提供するため、いま、どこに、どのような人が、どこから来ているかを把握できる。人が集まる場所・時間に応じたデジタル広告の表示のほか、人口以外の様々なデータをAIと組み合わせることで、未来の人口予測や需要予測にも活用される。

02 ドコモのチャレンジ​

社会に訪れた、緊急事態。知恵や技術を総動員しワンチームでスピード実装。

モバイル空間統計の活用はビジネスの分野だけでなく、新型コロナウイルス感染症拡大防止に数値的解析の観点から解決の糸口を探すというところにまで及んでいます。
2020年、ドコモは「国内人口分布統計(リアルタイム版)」を活用し、全国主要エリアの人口増減率を日次で確認できる「モバイル空間統計 新型コロナウイルス感染症対策特設サイト」を無償公開しました。これを活用することで、どの地域にどのぐらいの人が外出しているというのがわかるため、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に寄与することができます。このサイトでは、2020年5月に県をまたいだ人の移動量についても分析を公開しました。
きっかけは、緊急事態宣言の解除で禁止されていた県間の移動が解除されたあと、どのぐらいの人が動き始めたのかという点にフォーカスして解析できないかと考えたこと。社会課題に対して、スピード力が求められる中、数日で分析ツールの開発を始め、データの取得から分析、可視化までをドコモの複数部署を横断したチームで開発を行いました。ドコモというと大きな会社で意思決定に時間がかかるというイメージがある方も多いと思いますが、実は部署を横断し、素早く連携することができる会社です。このような背景で、構想からスピード感を持って、世の中に県間の移動分析データをご提供することができました。

03 得られたこと・成果​

責任感は、結果として大きな達成感へ。

新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた人口データ分析においては、社会にとって真に必要とされる情報提供をリアルタイムに実施できたという実感があります。社会課題に取り組むということは社会的なインパクトが大きく、会社の看板を背負ってデータを公開することに責任感の重さがありましたが、各省庁や自治体だけではなく、企業や一般の方など、幅広いお客様にご覧いただけるデータをご提供することができたと思います。結果的に、社会問題に対してモバイル空間統計を活用したことは広く報道され、注目をいただく貴重な機会となりました。
また、AIタクシーについては、タクシードライバーの数が減ってきていることが問題になっている中で、女性のドライバーやこれからタクシードライバーをめざす方たちへのハードルが下がることが期待されています。
どちらの事例においてもドコモの携わっている仕事の大きさを感じると同時に、とてもやりがいを感じながらプロジェクトを進めることができました。

04 これからの展望

新しい技術とアイデアを組み合わせて便利で幸せな世の中をつくっていきたい。

モバイル空間統計は様々な技術・アイデアと組み合わせて、新しいビジネスが創出でき、世の中を幸せにしていけると考えています。
人の移動にICT(情報通信技術)をかけ合わせることで、より効率的かつ便利になっていくMaaS(※2)という考え方が広がっていく中で、AIタクシーのような新しい人口ビッグデータビジネスのチャンスはさらに広がっていくでしょう。
また、今後は5Gが主流となる中で、より大量のデータが収集でき、そのビッグデータにAIを活用することで、新たなビジネス領域の拡大をめざしています。ドコモがこれまで培ってきたアセットと、そうした新しい技術を組み合わせることで、今までになかった価値を創出することができるはず。高い技術力のあるベンチャー企業とも今後、積極的に開発を進めていきたいと考えています。
このようにモバイル空間統計はより便利な世の中を実現する可能性を秘めているプロジェクトです。
常に新しいことに挑戦し続けるドコモ、そしてモバイル空間統計。
失敗を恐れず、0から新しいものを作りたいという方と一緒に働けたらいいなと思います。
※2 MaaS……モビリティ・アズ・ア・サービスの略。人の移動にICTをかけ合わせることで、公共交通機関のみならずタクシーやカーシェア、シェアサイクルなどあらゆる交通手段を用いて、人々が効率よく、便利に活用できるようになるサービスのこと。