モバイル事業だけではない幅広いサービス領域と、日本屈指のデータ基盤

私がこれまでキャリアを積んできたのは、広告業界です。新卒で入った広告会社でセールスプロモーションを経験した後、旅行系広告代理店に転職。そこで鉄道系旅行代理店および鉄道事業者への出向を経験し、観光に関するサービス開発やマーケティングプロモーションなど、委託と受託の双方で業務に従事してきました。当時からシェアサイクルやカーシェアリングなどのサービスを展開するドコモとの取引があり、サービス領域の裾野の広さに強い興味を持っていましたね。対応してくれたドコモ社員の人柄の良さに触れて、人間性も含めていい会社だなと思ったことも、転職を考えたきっかけです。

ドコモの最大の魅力は、やはり豊富な顧客基盤を持つプラットフォーマーであること。ファーストパーティ、つまり事業の当事者として、ここまでのデータ量を持っている会社は日本にはほかにありません。今後新たなサービスを展開していく上でも、ドコモ以上に有利な立場にいる企業はほとんどないと思います。モバイル事業だけではない幅広いサービス領域を持ち、日本屈指のデータ基盤を活用したマーケティングサービスが提供できる。目の前に広がる成長性と可能性に大きな魅力を感じ、転職することを決めました。

顧客の自社データだけでは実現できない、真に価値ある「明日のあたりまえ」を提供する

現在の担当は、ｄポイント・ｄ払い加盟店さまや新規の事業会社さまに向けたマーケティング支援です。ドコモのデータ基盤を軸として、加盟店さまの戦略検討支援や広告・CRMの企画提案、実行サポートの策定管理、事業計画管理など、幅広く推進しています。2022年7月にスマートライフカンパニーが発足し、本格稼働してからまだわずか。実績も体制もこれからどんどん醸成されてくるだろうという期待とともに、何もないところから積み上げていく環境を楽しみながら仕事ができています。

ここ数年流行り言葉のように使われているCRMですが、実際にはなかなかうまくいかない企業も多いのが実情です。その1つの理由は、自社内の限られたデータだけで分析を進めてしまうこと。大半の企業において、自社の会員組織やアプリから取得できるデータには量にも質にも限界があります。ここにドコモの持つデータを掛け合わせることで、今まで見えていなかった潜在的な課題や顧客ターゲットが、より鮮明に浮かび上がってくるわけです。

これまでマーケティング領域では、長らく検索連動型Web広告が市場をけん引してきましたが、昨年末にニュースになったChat GPTのようなサービスが普及すれば、そもそも検索という行動自体に変化が出てくることが想像されます。

そうした状況のなか、ドコモの持つ鮮度が高く粒度の細かなデータを活用することで、新たなマーケティング活動を創造することができます。大勢に一斉発信するような従来の方法も必要だと思いますが、顧客ニーズに合わせたマーケットセグメンテーションや最適なターゲティングを実現する。そんな「明日のあたりまえ」をまじめに考え、真に価値あるCRMを構築することで、検索連動型広告がけん引してきた市場に真っ向勝負できるポジションに、今のドコモは位置していると考えています。

求めるのは、『お客さまの喜び＝自分の成功』だと感じられる人

決済方法の多様化や政府によるキャッシュレスの推進などにより、ドコモのポイント決済サービスの取扱いも日々拡大している状況です。それに伴い、ドコモが保持する顧客基盤や蓄積するビッグデータもより大きく、より魅力的なものに成長し続けています。

ただ、この状況を単に「自社のビジネスチャンス」と見るのではなく、「顧客への提供価値向上」という観点で捉えることが重要なのではないでしょうか。当部が一番大切にしているのは、お客さまに選ばれ続けること。だからこそ、ドコモが儲かること以上に、お客さまの成功を一緒に追い求められる人に来てほしい。お客さまの喜びが自分の成功だと思える人の方が、きっと成長も早いでしょう。

私自身の目標としては、まずはドコモのアセットを深く理解することで知見や経験を蓄えていき、そこに前職までの経験を融合させることでオリジナリティを発揮していくこと。その上で、自身の成長につながる道を見つけて進んでいけたらと考えています。ドコモは自分のやりたいことを形にできるベースがある、非常に魅力的な会社です。チャレンジ精神のある方にはぜひ、ドコモを選択肢の1つとして考えてほしいですね。やらずに後悔するなら、やって後悔した方がいい。私自身もそうした気概で日々取り組んでいるところです。