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単なる移動手段ではない。
その先にある新しい経験を提供する、
自転車・車の「シェアビジネス」(1/2)

単なる移動手段ではない。その先にある新しい経験を提供する、自転車・車の「シェアビジネス」(1/2)
瀧澤 竜一

スマートライフビジネス本部
スマートライフ推進部
(株式会社ドコモ・バイクシェア出向)

瀧澤 竜一

大手旅行代理店、テレマーケティング会社を経て2018年3月、ドコモに入社。現在は株式会社ドコモ・バイクシェアに出向し、バイクシェアサービスを導入している自治体での新規サイクルポート開拓や、新規自治体への提案活動に従事している。

今井 涼

スマートライフビジネス本部
スマートライフ推進部
モビリティ事業 モビリティビジネス担当

今井 涼

2014年、新卒で日系自動車メーカーに就職。2018年からは子会社のインド拠点に赴任し、政府渉外業務や新規事業の立ち上げを経験する。2021年2月、ドコモに入社。「dカーシェア」担当として、アプリのリニューアル業務を推進している。

地域で愛されるシェアリングサービスを

ドコモで「シェアビジネス」を担当するお二人に話をお聞きします。まず、これまでのキャリアとドコモへの転職理由を教えてください。

瀧澤:前職はテレマーケティングのアウトソーシング会社です。取引先は主に自治体で、受託するコールセンターの運営管理や営業対応を担当していました。自治体と聞くと、堅くて融通が利かないイメージがあるかもしれませんが、意外とそうでもないんですよ。地域の方のためにどんなサービスが提供できるのかを真剣に考える、カスタマーファーストの目線は私たちと同じです。

自社の強みを生かした提案によって、その可能性を広げる仕事に面白さを感じていました。この経験をもとに次のステップへ進みたいと考えていた時、ドコモでバイクシェアの自治体営業を募集しているのを知り、チャレンジしようと思ったんです。

今井:もともと車が好きだったこともあり、日系の自動車メーカーに勤務していました。転職を意識したきっかけは、インドに駐在していた時のことです。インドは貧富の差が激しく、ほとんどの人が車を買うことも使うこともできません。近くのマーケットまで片道2時間かけて歩く生活をしている人々にも車を使っていただきたいと、新規事業としてモビリティバスのサービスを立ち上げました。

この時、自分たちのサービスで喜んでもらえたことがすごく嬉しかったんです。ただ、やはり自動車メーカーですから販売目標もありますし、そういったサービスばかりを続けていくのは難しい。新しい環境に移って幅広い人に喜んでもらえるサービスに携わりたいと思っていたところ、ドコモのカーシェアビジネスの仕事を知り、大きな魅力を感じました。

お二人が担当しているシェアリングサービスについて詳しく教えていただけますか?
また部署として掲げているミッションも聞かせてください。

瀧澤:バイクシェアは「乗りたいときに借りて、行きたい場所で返すことができる」自転車のシェアリングサービスです。提供エリアは順次拡大しています。ミッションは、「地域に根付き人々に愛される新たなモビリティサービスを提供し、健康で環境に優しい日本のまちづくりに貢献する」こと。

世界規模で“脱炭素”を目指す中、自転車での移動は地球にも優しく、さらに健康にも良いとされています。そうした使命を持って、地域の人々に愛され、使っていただけるサービスを提供できるよう日々の業務に取り組んでいます。

今井:カーシェアリングサービス「dカーシェア」は、登録するだけで提携する複数のカーシェア・レンタカー事業者を利用できるサービスです。いつでも、お客様の目的にあった車を選んで利用していただけます。ただ、カーシェアというサービスそのものが、まだまだ世の中に浸透しているとは言えません。もっと世の中に普及させ、より多くの方に利用してもらうことが現在の目標です。

カーシェアを利用するお客様のほとんどが、あまり車に興味がないという方や、車を所有しなくていいと思っている方。そういう方々に、車を運転する楽しさや移動する面白さを知ってもらうことも、私たちのミッションだと感じています。

具体的な仕事内容についても教えてください。

瀧澤:現在都内では12区、950のサイクルスポットがありますが、さらなる拡充に向けた新規のサイクルポート開拓や、まだ導入していない自治体に向けての新規エリア開拓も進めています。自治体の方からは、「エリア内の回遊率を高めたい」という声を多くいただきますね。

他には、サービスの運営管理全般も担っています。各自治体におけるユーザー満足度を高めるため、電動自転車のバッテリー状況を端末上で確認したり、サイクルポートが問題ないか状況を把握したり。一人で複数のエリアを担当していますが、自治体によって色があるのも面白いですね。地方と都内でも大きく違いますが、両方を経験することで提案の幅も広がっています。

今井:私は「dカーシェア」アプリのリニューアル業務をメインで担当しています。ちょうど先日、アプリの大幅リニューアルを実装したところです。同一画面に集約されていた様々な情報を整理して、“予約をする”機能に特化。操作性を大きく改善しました。

使いやすくなったという意見もあれば、これまでと変わってしまって使いづらいという意見もあり、人によって感じることは違うんだなと実感しています。全員が使いやすいと思うものをつくるのは難しい。だからこそ、最初からいろんな意見を寄せ集めるのではなく、まずは自分が正しいと思ったことを貫いて、その後にユーザーの声を聞きながら分析・改善することを大事にしています。

提供しているのは、サービスの先にある“新たな経験”

ドコモが「シェアビジネス」を世の中に提供する意義については、どのように感じていますか?

瀧澤:自転車のシェアサービスというと、あくまで目的地までの移動手段だと考えられがちですが、実はそれだけではありません。自転車に乗ることで初めて見える風景や、徒歩では味わえない爽快感がある。これまで自転車に乗ることがなかった方に、このサービスをご利用いただくことによって、今までになかった新しい経験を提供できることは非常に意義があると思っています。

今井:ドコモは通信事業会社として、人と人、人とモノをつなげてきた会社です。前職で海外駐在をしていた時、ロックダウンで日本に帰れず、生まれたばかりの子どもにも会えないことがありました。その時に私を救ってくれたのは、テレビ電話の存在です。何かをつなげることで生まれるインパクトってすごく大きいですよね。

シェアリングサービスも、所有するのではなく共有することで、これまでなかった人と車のつながりを生んでいる。その観点では同じ意義があると思っています。私が強烈に惹かれた、以前のドコモのスローガン「いつか、当たり前になることを」にもあるように、“未来の当たり前”となる文化をつくり、世の中に広げていく役割を担っているんだと感じています。

提供しているのは、サービスの先にある“新たな経験”

お二人にとっての仕事のやりがいについて聞かせてください。

瀧澤:オフィスの周辺にもサイクルスポットがたくさんあるので、実際のユーザーさんをよく目にするんですよ。ドコモの赤い自転車が走っているのを見るたびに、人の役に立てているんだなと実感しています。また、大きな地震が発生して電車が止まった時、帰宅困難者が交通手段にシェアサイクルを利用したという情報がSNSやメディアで取り上げられたこともありました。社会インフラの役割を担っているんだと感じられて、嬉しかったですね。

今井:「車を買えない人や車を持たない選択をした人にも車を使ってほしい」と思って転職してきたので、その思いを体現する今の仕事にやりがいを感じています。また、アプリ開発は自分のアイデア次第でユーザビリティやお客様の満足度を向上させることができます。裁量権を持ってこの仕事に取り組めていること、そして社内外問わず多くの仲間たちと力を合わせて頑張れていることも、私にとっては大きな喜びです。

ドコモに入社する前と後で、ギャップを感じたことはありますか?

瀧澤:ドコモはとても大きな会社なので、社内の意思決定や新サービスの立ち上げには時間がかかるだろうと思っていたのですが、いい意味で裏切られましたね。少なくともドコモ・バイクシェアにおいては、会議等でも迅速に意思決定がなされますし、新しい取り組みがどんどん実施されています。かなりフットワークが軽く物事が進んでいくので、そのスピード感には驚きました。

このサービスは、ドコモ・バイクシェア社内の横連携だけでなく、システムをつくるドコモ本社との連携や、自転車メーカーとの連携など、様々な関わり合いの中で成り立っています。複数のチームを巻き込んで、一緒に進めていく力は以前に比べて身に付いたなと思うところです。

今井:私は、想像以上に働きやすい環境が整っていたことに驚きました。今はほとんどがリモートワークですが、様々なシステムや研修が用意されていて、効率よく自身の業務に集中できますし、スキルを伸ばせる環境もそろっています。

その一方で、リモート環境の影響もありますが、隣のチームがどんなことをしているのか見えにくいところは少し不満ですね。同じ部門でもそれぞれのサービスが独立して動いているので、もっとサービス間の連携がスムーズになれば、さらに大きな相乗効果が生み出せるのではと思います。

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