限界を決めない。挑戦し続けることにこそ価値がある
マーケティングプラットフォーム本部
パートナービジネス推進部 アライアンス担当部長
櫻井 稚子
マーケティングプラットフォーム本部
パートナービジネス推進部 アライアンス担当部長
櫻井 稚子
2013年より株式会社ABC Cooking Studio代表取締役社長に就任し、中国・香港などアジア諸国への事業展開を推し進め、社長在任中は3期連続増収増益を果たす。
2017年に株式会社NTTドコモへ入社。スマートライフ領域における新事業の一つとして食文化事業(フードテック)を立ち上げる。食べログ、クックパッド、ABCクッキングスタジオとの食ポータルサイト「dグルメ」の企画・運用や、有機/低農業市場の普及・拡大を目的に、オイシックス・ラ・大地株式会社との業務資本提携を締結し、「dミールキット」を共同開発、事業化。さらに、「農業×ICT」を推進し、新しい営農支援プラットフォーム「畑アシスト」を開発・展開。消費においては飲食店予約サービスを担う「トレタ」を展開する株式会社トレタへの出資とモバイルオーダーの企画・展開を推進。
現在は、パートナービジネス推進部にて、dポイント及びd払いの加盟店新規開拓と、広告CRMの販売、その他データ分析や企業のDX化推進のサポートを担う。
ドコモのためになることだったらなんでもやる。部署に固執する必要はない
2019年よりパートナービジネス推進部にてdポイントおよびd払いの新規加盟店開拓、広告CRMの販売、デジタルマーケティングなど多岐に渡る業務を担当していますが、これまでの経験を様々な場面で活かしたいという想いから、部署の垣根を超えてドコモのためになることであれば何でもやろう、という姿勢で事業に携わって参りました。幸いなことに、これまでに築いてきたご縁もあり、外部の企業様、あるいは他部署からも「こんなことをドコモとやりたい」「こういう方を紹介してもらいたい」と相談を頂くことが多々あります。実際、スマートシティの分野で法人営業部と連携したり、日本酒の越境ECでスマートライフ推進部と企画段階から検討したりと、様々な方と共にお仕事をするチャンスを頂いております。
パートナービジネス推進部における加盟店開拓には、経営層やマネジメント層との交渉が全てのケースで発生します。加盟店企業様と末永くパートナーシップを組ませて頂くためには、企業の経営課題を理解し、経営戦略に基づいた上で、ドコモの武器となるポイントや決済などのソリューションやサービスと融合することが大切です。そうすることで、加盟店企業様の成長に繋がる価値を提供できると思っています。常に、ドコモとしてはもちろんのこと、NTTグループ全体としてお客様にどのような価値を生み出し、提供できるかを考えて行動することを信念としています。
ドコモの強みは、何でも揃っているということ。挑戦しようという想いさえあれば、どんな領域にも挑戦でき、日本だけでなく世界にインパクトを出せる材料も数多く転がっています。せっかく多くの材料があるのに、それを使い倒さないのはあまりに勿体ない。ドコモの強み、ソリューションをもっと沢山のお客様に真の意味で知ってもらうと共に、社員一人ひとりが成長することが、ドコモの企業価値の向上に繋がるはずです。
何事も決めつけない。挑戦し、やり続けることが私の信念
学生の頃に遡りますが、18歳のときにスキーで足に大怪我をしてしまい、名医の手術をもってしても、「もしかすると今後、普通に歩くことは難しい」と言われてしまうほどの絶望的な事態に陥りました。まだ治療もリハビリも十分にしていないのにそう言い渡されてしまったことにどうしても納得できませんでした。「先生、それはおかしいと思う。私はまだ何もしていない」と訴え、それから24時間のリハビリ体制を敷いてもらい、半年間、一日も休まずリハビリを続けました。リハビリは相当辛いものでしたが、毎日欠かさず続けたことで普通に歩けるどころか、走れるようになるまで奇跡的な快復を遂げました。この経験により、日々普通に生活できていることに感謝するとともに、それがいつまでも「当たり前」ではない、ということに気付かされました。今後は自分のためだけでなく、世の中のために貢献し、自分なりに努力したいと思うようになりました。そして、何事にも挑戦する姿勢を崩さず、たとえ失敗してもこれ以上最悪の事態は起こるはずがない、と限界を決めないことにしています。いつ何が起きるか分からない世の中なので、1分1秒を大事にし、全ての方々に価値を生み出せるように心がけて行動しています。
また、全国に料理教室を展開するABC Cooking Studioに在籍していた頃の話です。それまで国内新規出店を中心に事業拡大してきましたが、食文化のグローバル化を見据え、上海への出店計画が持ち上がったのは2010年のことでした。当時、中国の食事情と言えば安い金額で手軽に食べられる外食が中心。そもそも家で料理を作って食事をする、という文化がなく、家庭の台所も充実していない、ということから周囲からは出店に大反対でした。他方で、手作りの料理とそれがもたらす喜びは世界共通で、その国の文化をも変えられる力があると信じ、思い切って出店に踏み切りました。すると、結果的にはオープン初日に上海各地から5,000人もの人が押し寄せ、入口には長打の列ができました。その後も順調に売上は拡大し、中国展開の大きな足掛かりになりました。この経験から、前例や過去の慣習に囚われずに、自身の信念に基づいて行動することを信条にしています。
ドコモに入社してからよく、ルールだからという言葉を耳にします。「そのルールはいつ作ったの?」と聞いてみると、5年前に作られたものでした。何年も前に作ったルールに縛られ、変えるのが大変だから変えない、というのは非常に勿体なく感じます。ルールを変えることは、確かにとても労力がかかりますが、過去の慣習をそのまま受け止めるのではなく、もっと良いやり方はないかを常に考え、そうしたやり方があるなら、新たなルールを創り出して推進していくべきだと思います。ビジネスに長く携わっていると、前例が無いからとか、この領域はタブーだからと言った様々な制約に直面することがよくあります。でも、やってみないと分からないのです。手を付けてみることで気付くこともあり、それが新たな創意工夫の源泉となります。何事も先入観では決めつけることなく、挑戦する価値が一ミリでもあるのであれば勇気をもって挑戦する。積極的に周囲に働きかけることで、その実現を確かなものにするまで、実行し続ける。それが私が日々仕事をする上で大事にしていることの一つです。
コミュニケーションの量が会社の数字になる
幸いなことに、パートナービジネス推進部へキャリア採用で入社される方が沢山いらっしゃいます。キャリア採用の方は、入社前はドコモとは異なる分野でプロフェッショナルとして活躍されてきた人が多く、ドコモにとっては、こうした人材が集まることこそが、多様な領域で新たな価値を世の中に提供できるきっかけとなっています。そうした皆さんに最大限の力を発揮して活躍頂くためには、ドコモが個々人の能力を更に引き出していく必要があると考えています。例えば、新入社員にあなたはまだ若手だからと言ってアイディアや意見を引き出さないのは大きく間違っています。なぜなら、若手社員の方がもつ多様な価値観や観点が、新規事業創出やお客様への更なる価値提供に繋がることも数多くあるからです。年代やキャリアに囚われることなく、「一人ひとりの可能性」を大事にできる組織でありたいと思いますし、立場に関わらず率直に思ったことを意見できる環境を重視しています。実際に良い事例やノウハウをシェアしたり、研修などで得た経験を共有してもらい、その感想を交換したり、時には議論を通じて更に相互理解を深めることもしています。互いに会話をすることで、より多くの情報を得ることができます。ともすると質ばかりに目が行きがちなコミュニケーションも、その絶対量が少なくては、何の意味もありません。コミュニケーションの量が、会社の売上に繋がることを、チームメンバーにも常日頃から伝えています。活発な意見が飛び交い、全社員の活躍の場が増えることが社会に対して良い影響を及ぼしてくれると信じています。ドコモだからこそ、ドコモの社員だからこそできることに果敢に挑戦し、ぜひ共に盛り上げていきましょう。
※所属部署・記事内容はインタビュー時のものです。
キャリアパス
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2002
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㈱ABC Cooking Studio入社
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2013
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代表取締役社長に就任
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2015
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ABC Cooking Studio KOREA兼任
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2017
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ドコモ ライフサポートビジネス推進部
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2018
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オイシックス 大地 社外取締役 兼任 ㈱トレタ 社外取締役兼任
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2019
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ドコモ パートナービジネス推進部