ドコモの仕事

水産業を未来へとつなげるドコモのICTブイ

漁師の経験と
カンを狂わせた海の変化。

2011年に発生した東日本大震災の時、ドコモは現地に復興新生支援室を発足しました。目的は東北の“お困りごと”を社会課題としてとらえ解決すること。その活動を通じて出会ったのが宮城県東松島の漁師さんでした。津波と近年の地球温暖化の影響で、海の状態は大きく変わってしまった。もはや長年の経験とカンだけでは水産業は難しい時代になった、と漁師さんたちは言います。

特に海苔やカキなどの養殖業は、手をかけるタイミングを少しでも間違えば、その年の収穫に大きなダメージが生じます。そこで目安となるのが海の水温や塩分濃度。しかし計測のために海に出ていては、手間もコストもかかります。そこでドコモはそれらの情報をリアルタイムで確認できるツールが必要と考えました。

ICTブイで計測した水温や
塩分濃度をスマホでチェック。

リアルタイムで水温をチェックするにはどうすればいいのか。ドコモが着目したのは海上に浮かんでいるブイ。これに計測器を取り付け、ドコモの通信技術を融合させることでICTブイをつくりました。これが水温や塩分濃度を計測し、自動的にサーバーへアップ。漁師さんはスマホでアプリを立ち上げれば、設置ポイントごとの海のコンディションが手に取るようにわかるようになりました。一定時間ごとの水温の変化、24時間以内の最高最低温度もひとめでわかる。養殖業者さんからは「これなら細胞の成長が想像できるよ!」と評判は上々です。そしてICTブイは東松島から九州の有明海へ。海苔養殖の本場である有明海で、何度も現地に通って実証実験を重ね、海の特徴にあわせてアプリの機能も改善していきました。

データが見えることで、気づきが生まれ、イノベーションにもつながってくれたら。海の状態を“見える化”したICTブイはいま、養殖だけでなく漁の効率化にも期待が寄せられています。農業に比べてICT化が遅れている日本の水産業を支えるために、ドコモはこのICTブイを全国の海へと展開していきます。

一次産業を、もっと、つなげる人びと。

第一法人営業部/ 山本圭一・宮本文恵
ドコモCS九州法人営業部/中嶋雅子

東北での復興支援活動を通じて、 わが国の水産業が、存続も危ぶまれるような 大きな課題を抱えていることに気づきました。 新鮮な海の幸が食卓から消えてしまわぬよう、 ICTで水産業のあり方を変えていく。 そんな必要性をひしひしと感じています。

漁師さんの経験とカン、そしてICTブイが 計測するデータを組み合わせれば、 水産業はもっと効率的なビジネスになり、 次世代へバトンを渡すこともラクになるはず。 そのお手伝いができることをうれしく思います。